バリ島では大半のバリ人がバリヒンズー教徒です。バリヒンズー教では毎日のお祈りを欠かさない他、沢山の儀礼や儀式があるのでとても忙しく、またそれぞれの儀式には費用もかさむので大変です。
中でも人生最後の儀式として行われるお葬式は、葬儀に関する一連の準備から村人総出で行います。最もピークとなるのは火葬される時ですが、火葬された後も灰を海まで捨てに行くので、まぁとにかく次から次へと様々な儀式が盛り沢山。
火葬の際には、村人達が長い行列を作って火葬場まで歩きますので、その道中に当たってしまったらどうしても渋滞は免れません。どうにもならない時に腹を立てても仕方がないので、どうぞ大切な宗教儀式を見る事の出来る、数少ない良い機会とポジティブに捉えて、観光客の目線でゆるりとした気持ちで楽しんで頂けたらと思います。
今回ご紹介する写真は、パラダイスバリツアーズのグループとチケッティング担当をしているオカさんの村で行われた葬儀の様子です。
のどかな田舎の田んぼのなかを火葬する場所まで長い行列を作って歩いていく様子。炎天下の中での行列です。

火葬場についてからの儀式は村人達のお手伝いのもと、僧侶によっておごそかに取り行われます。


そしてクライマックスの火葬。神様の乗り物とされる水牛を模した山車(Lembuルンブ)に火が放たれ燃えていきます。

バリ等南部で暮らしている場合、山車で一番多く見掛けるのは水牛を模したものですが、バリ島の地方によって、また亡くなった人のカースト(ヒンズー教における地位)によって山車のモチーフは色々あるそうで、ライオンや象、頭が魚で体が象という「ガジャミナ」とよばれるものもあるそうです。バリ島旅行中にお葬式に遭遇したら、山車のモチーフが何なのか確かめてみて下さいね。普通では滅多に見られない山車が見られるかもしれませんよ。