インドネシアの学生は日本の教育制度と同じ6-3-3制で、現在は高校までを義務教育としています。
バリ島では小学校4年生から英語が必修授業で、インドネシアの文字はアルファベットを使用する有利さもあり、基本的な英語力は日本人より備わっています。
また欧州の人々、オセアニアの人々が多く居住する特性から英語を使用する頻度も高く、観光立国でもあるバリ島では英語力は必須となっています。
日本語教育は一部では中学校から開始されます。高校では第2外国語としての選択になりますが、バリ島では他にフランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、アラビア語があるなかで95%が日本語を選択しています。
バリ島130校ほぼ全てに日本語教員がいる状態です。
しかしながら日本語教員の日本からの派遣は少なく、ボランティアの日本人教員にたよっている現状です。
このような現状の中、日本人として、沢山の現地の学生との交流を通じ日本語力の強化をより計りたいという思いがあります。
英語、日本語、インドネシア語も交えたグローバルなコミュニケーションができる生徒の育成も狙いです。
生徒同士の交流の促進が、日本の生徒、バリ島の生徒双方にとって意義のある実り多いものと信じています。
日本インドネシア教育文化交流協会の主な活動は、「日本とバリの交流の架け橋」をモットーに、文化交流事業、
及び教育交流事業の2本の主軸から構成されます。
その教育交流事業の一環として高校交流事業があります。
2014年現在、この事業は主に「メール交換」「作品交流」「スタディツアー」の3つのプロジェクトを進行中です。
A. メール交換
このプロジェクトは2013年度から開始しました。その内容は以下の通りです。
- 日本の学生とウブド高校の学生を一人ずつのペアにする。
- 月一回のペースで、担当の先生にメールを託す。
- 集まったメールを、ウブド高校のメール担当の先生に送る。
- ウブド高校からも月一回のペースで同じ様に受け取る。
- お互いが休み期間も続ける。
- 使用言語は、日本語と英語。
B. 作品交流事業
2013年より始動。
日本とバリの高校生たちが、芸術を通して国際交流を深めていく活動です。
2013年度は、大阪府立桜塚高校とインドネシア国立ウブド第一高校の学生が「日本」をテーマに絵を描き、作品交換をしました。
現在、ウブド第一高校生の美術授業作品は現在桜塚高校に展示中で、豊中市の美術展でも展示されました。
また同様に、桜塚高校の一学期美術授業作品(1年生21点、2年生25点の計46点)もウブド高校に送られ、校内に展示、バリ島で行われたジャパンフェスティバル2013にも展示されました。
2014年度事業計画
桜塚高校とウブド第一高校が連携し、同じテーマに沿って大きな一枚の横断幕を共同制作・展示し作品交流を深めていきます。
今年のテーマは、ワヤンベベル・プロジェクトでも題材となった、仏教説話「スタソマ」です。
C. スタディツアー事業
2010年よりプロジェクトを始動し、毎年実施しております。
趣旨
- 日本語を学ぶバリ島の生徒たちと一緒に行う授業体験やホームステイでは、日本語・英語・インドネシア語を使用ながら、国際交流を深める。
- 外国人とのコミュニケーションを積極的に促し、将来のグローバル人材育成につなげる。
- 日本のみならず世界で通用するような「自ら考え行動する」ことを学ぶ。
内容
ツアー内容は主に、授業体験・文化芸術体験・環境学習体験・ホームステイの4つから構成されます。
これらツアー内容は予算に応じて様々な組み合わせが可能であり、学校独自のプランを作成することも可能です。
経験豊富な担当者が、限られた予算内でも十分にご満足いただけるような提案をさせて頂きます。
実績
年 | 参加団体 | ||
---|---|---|---|
2010 | 夏 | 大阪府立芥川高校 和太鼓部 | |
2011 | 夏 | 大阪府立芥川高校 和太鼓部 | |
2013 | 春 | 長崎南山学園 | |
夏 | 大阪府立久米田高校・梅花学園高校 | ||
2014 | 春 | 長崎南山学園・名城大学付属高校 | |
秋 | 名城大学付属高校 | ||
2015 | 秋 | 名城大学付属高校 | |
2017 | 秋 | 名城大学付属高校 | |
2018 | 秋 | 名城大学付属高校 |
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