バリ島にはいくつか世界遺産に登録されている場所がありますが、
広々と広がる棚田で有名な「ジャティルウィ」は、スバックと呼ばれるバリ島ならではの伝統的な水利システムの価値が認めらユネスコの世界文化遺産に登録されました。
2012年に世界文化遺産に登録されてから知名度が一気に増し、毎年多くの観光客がその景色を楽しむ為の訪れています。
そんなジャティルウィですが、バリ島に住んでいるとなかなか足が向かないのも事実。
何故か?・・・遠いからです。
スミニャック地区から出発すると、道路が渋滞していなくても片道2.5時間位は掛かかります。
でも、数年訪れていなかったせいもあり、久しぶりにジャティルウィの棚田が見たくなってウズウズ。。。
と言う訳でジャティルウィまで行ってきちゃいましたので皆さんにも今のジャティルウィをご紹介したいと思います。
家を出た日は朝からピーカンの晴れでウキウキでしたが、ジャティルウィはバトゥカル山の麓。
南部スミニャックよりも標高が高く、山の天候は女心のように変わり易い。。。
ジャティルウィの棚田の背景として清々しい青空を期待していたのですが、実際は残念ながらどんよりの曇り空でした。
でも、行く途中に見舞われた車のワイパーを最速にしても前が見えないほどの土砂降りは止んでくれたので良しとしましょう。
ジャティルウィの棚田はとっても広いので、見る場所によって景色の見え方が異なります。
田んぼの中に椰子の木が生えているのは南国らしいですよね。
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稲の穂はまだ出ていないものが多いようでした。緑色の絨毯のように美しい田んぼが黄金色に変わるまでにはまだ少し時間が掛かりそうです。
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バリ島では稲作は年に2-3回行われますが、1年に1回しか採れない日本のお米と比べると味は大きく異なります。
バリ島で作られているお米は日本のお米の粒に比べると細くて長く、どちらかというとタイ米のような感じで水分を含む量が少ない為、炊き立ての日本のお米のようなもっちり感はありません。
もっちり感がなくてパラパラとしているので、皆さんも良くご存じの「ナシゴレン(インドネシアの炒飯)」にピッタリなんです。
バリ島でも日本米を売っているお店はあるのですが、値段がバリ産のお米の4-5倍位するので私にはなかなか手が出ません。
ですので、バリ島産のお米を炊くときに、みりんを入れたり、炊飯器にくっつき難くする為にオリーブオイルを入れたりして、慣れ親しんだ日本米のような食感にするべく日々試行錯誤しています。
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ジャティルウィはとっても広く、これから稲穂が伸びていく田んぼもあれば、田植えをしたばかりの田んぼもあります。
今年は雨が少なかったように感じますが、お米の収穫はいつも通りの豊作であって欲しいと願っています。
余談になりますが、現在ジャティルウィへ向かう道路は多くの地区で整備が行われた為、昔のようなデコボコ道ではなくなっていますが相変わらず道路の幅は狭いままで、山に向かう途中にありがちなくねくねと曲がった道もありますので、車酔いし易い方は事前に酔い止めを飲んでおくと良いかもしれません。