2008年9月にヌサドゥアのビーチフロントにオープンしたセントレジス・バリ。
セントレジスと言えば、ウェスティン、シェラトン、Wなど世界的に有名なホテル・ブランドを
数々所有するスターウッド・ホテル&リゾートの中でもハイラグジュアリー・ブランドに位置する最高級ブランド。
第一号店は1904年にニューヨーク、マンハッタンに創業した名門ホテルで、その血統を受け継いだとも言える
由緒正しき後継のホテルは世界に数えてもわずか28軒と、正に選ばれしホテルのみが与えられる
正統派ラグジュアリー・ホテルの称号、それがセントレジスです。
ヌサドゥアの割れ門で囲まれたホテルエリアより若干外れた南側のビーチに面する セントレジスへの入口はこちら。
まずセキュリティーチェックを通ってすぐに驚かされるのがこちらのゲート。
レインフォレスト・ゲートと呼ばれ、バリの熱帯雨林をイメージしたゲートなんです。
なんだかとってもアートな空間で、最初から他のホテルとは違うセンスを感じます。
ロビーへ到着すると左右に分かれたデスクが置かれ、左側のこちらがレセプション、
右側のこちらがコンシェルジュ、バトラーのデスクとなっています。
広~いロビーに置かれた重厚な家具類もやはり他のバリのホテルとは違った趣きで、
バリと言うより欧米の豪華な邸宅のような優美さを醸し出しています。
天井からぶら下がったシャンデリアも独特なデザイン。透明感があってとても素敵です。
ホテルのランドスケープを担当したのはアメリカ人の設計デザイナーであるビル・ベンスリー。
タイのアナンタラ・サムイやインディゴ・パールなど独特の感性で手がけるデザインは秀逸でありながらも、
どこかくすっと笑ってしまうような面白い演出がされていて、セントレジス・バリもそれに違わず、
リゾート内にはなんだコレ?と思わせる楽しい仕掛けがたくさん施されています。
そしてインテリアを担当したのは彼の愛弟子でもあるフィリピン人のサムソン・アルマリオ。
アジア出身の彼だからこそ作り上げることの出来る世界観。
今回ホテルを見せて頂く前と、見た後でだいぶ印象が変わりました。色々と説明してしまうよりも、
実際見て頂いた方がいいと思うので、早速ホテル内を案内していきましょう。
まずはこちら。ロビーと同じ階にあるボネカ・レストラン。ビュッフェの朝食、 そしてビュッフェのディナー!と、ビュッフェずくしのホテル一大きなレストラン。 ビュッフェと言ったって、そこはセントレジス。ありきたりなメニューなど一切なく、 朝からロブスターのオムレツや牡蠣、フォアグラなど、食材を聞いただけで 「オーッ!!!」と叫んでしまいそうな豪華なメニューがずらりと並んでいます。 それらのお薦めメニューをシェフ自ら薦めに来てくれるあたり、 やはり出どころが違うな、やるなお主、と言ってしまいそうです。 もちろん言いませんけど。(笑) |
3方がガラスに囲まれた明るい店内。オレンジ系の温かい色合いでインテリアも統一されています。
屋外にはテラス席もありますのでお好きな場所で召し上がれ。
「ボネカ」という名前の通り天井を見上げると、なんと人形(インドネシア語でボネカ)が宙吊りになってました!それも結構デカイっ! まさにお主やるな。。な世界がありとあらゆるところに展開されています。 |
毎晩テーマ毎に催されている人気のビュッフェ・ディナーはお一人様85万ルピアから(税金・サービス料込み)。
スモークサーモンやお寿司、刺身、ローストされたお肉、海老や蟹などのシーフード類まで、もうお腹空かせて
万全の体勢で臨みたい!と思わせるほど、普段の食事ではお目に掛かれないような豪華メニューがずらりと並んでいます。
デザートメニューも充実しているので、男性はもちろん女性の方にもお薦めです。
ロビーからビーチへ向かう階段を降りる途中に施されているフラワーデコレーションも、水を入れた石の箱に色とりどりの花が飾られていて、とても可愛らしいです。 |
そして階段を降りた場所からビーチまで延びる長い敷地に横たわる
"ブラックサンド・ポンド"と呼ばれる黒砂のガーデン。
毎夕18:30から15分間、ファイヤー・リチュアルと呼ばれる松明に火を灯す儀式と
バリでは珍しいファイヤーダンスが見られます。ちなみにケチャッではないですよ。
ちょっとポリネシア風なんです。
やっぱり他のホテルとはちょっと違うセンスを感じますね。
ボネカ・レストランと対称の位置に位置するキングコール・バーの外観。テント状の屋根がユニーク。
中に入るとそこはニューヨーク店創業当時のようなクラシカルなインテリアがお出迎え。
伝統的なアフタヌーンティーが毎日15:00~17:30まで催されています。
お一人様32万ルピア。(税金・サービス料込み)
シンガポールTWG社の紅茶や各種コーヒー、アイスティーなど、セントレジスならではの
ホスピタリティーの中、堪能することが出来ます。
綺麗にそして上品に飾られたアフタヌーンティーのスイーツの数々。 |
スイーツだけでなく、サンドウィッチやカナッペなども充実。 |
うわっ、これはチョコレート・フォンデュ!?後ろの池のモニュメント同様、 すごい迫力のチョコレート・ファウンテンです。 |
こちらは毎日欠かさず用意される定番のロブスター・パイ。 やはり食材もすっごい豪華...!!! |
優雅な時間に流れるBGMはピアニスト自らライブ演奏してくれる。 ハァ~、なんて優雅なひと時なんでしょう~。バリということを忘れてしまいそう。。 |
そしてニューヨークのキングコール・バーが発祥の地とも言われるブラッディーマリー。 ウォッカをベースにトマトジュース、タバスコ、ウスターソースも交えたスパイシーなカクテル。 試しに飲んでみましたが、鼻から火が吹く勢いです! ちなみに各セントレジスには地産のお薦めカクテルがあって、バリはその名も「バリ・マリー」。 ヒカマというインドネシアで多く栽培されるヤムイモに似たマメ科の野菜をレシピに使っています。 バリ限定のメニューを是非お試しあれ。 |
そしてこちらはロビーの下にあるグルマンド・デリ。デパ地下にありそうなおしゃれで美味しそうな
スイーツがずらりとショーケースの中に陳列されています。
チーズケーキ・オン・ブラックカレント、パッションフルーツ、マンゴーシャーベット、ココナッツなどのアイスクリームや
ジェラートがずらり。それだけじゃなく、なんとお寿司やサーモンのサラダなど、お惣菜も色々ありました。
それでは早速お部屋の拝見にも行ってみましょう~。
お部屋は大きく分けてビルディング・タイプのスイートと、ヴィラ・タイプのお部屋に分かれていて、
全部で10のルーム・カテゴリーに分かれています。一番小さな部屋でも92㎡と、すべてがスイート仕様なのが特徴。
8.8ヘクタールの敷地内に全123室のお部屋が点在しています。
まず案内するのがセントレジス・スイート。ホテルで一番多く所有するお部屋がこちらのタイプです。
お部屋は真ん中のレースのカーテンで仕切れるようになっていて、バルコニー側にベッド、
そして奥に書斎もあるリビング・スペースとなっています。
1ルームでも充分な広さのリビング・スペース。ホテル内はすべてのエリアで無料Wi-Fiの利用が可能です。
客室内ではLANケーブルでの接続もOK。
セントレジス・スイートのお部屋は隣のバリ・ゴルフのコースに面していて、
遠くにぺニダ島やアグン山も見えたりと、とっても開放感のある眺め。
ミニバーはキャビネットの中に収納されていました。 |
コーヒーや紅茶は無料。 ミネラルウォーターも本数の制限なく用意してくれます。 |
バスルームも大理石のフロアに洗面台。 派手過ぎない高級感がぷんぷん漂います。 |
アメニティーはセントレジスのロゴ入り。
マウスウォッシュやソーイングセットなんてのも入ってました。
窓際にバスタブ、そしてお湯に浸かりながらTVも見れちゃうという贅沢っぷり。
こちらは1Fに位置するセントレジス・プールスイート。お部屋のサイズはセントレジス・スイートと同じですが、
外に出るとテーブルとデッキチェアー、そしてお座敷風の大型のバレがある お庭が広がっています。
そして3x4mのプランジプールが付いているんです。 ボタン一つでブクブクブク。。とジャグジーになる機能も備わっています。 |
こちらがルメードゥ・スパの入口。
円形のエントランスをくぐり、こちらがスパのロビー。夜はライトアップされて、とっても綺麗です。
ロビーにはスパのウェルカムドリンクを出してくれるバーがあったり、 |
ルメードゥやドイツ製の新商品Dr.バボールのプロダクトを販売しているショップがあったり、
最新型の器材でマニキュアやペディキュアが受けれちゃう、こんなおしゃれなサロンがあったりします。 |
スパのトリートメントルームは全部で11室。スパの敷地内には池が張り巡らされ、 回廊で繋がっています。
スパにもなんとスイートが2室あって、インテリアは月と蝶がモチーフ。
カーテンを閉めライトを落とすと、ほら、壁に蝶々がパタパタパタ~と飛んでいるのが見えますか?
ベッドカバーも同じ柄で統一されていて、凝ってますね。
花鳥風月をモチーフにしたちょっと和風なお部屋にも見えます。
トリートメント前はこちらのフラワーバスで足を清めてから。
スパ・スイートのお庭には休憩用の東屋と夜はボワ~ンと光る不思議なオニキス製のバスタブがあります。 |
そしてスパの敷地内にあるアクア・バイタル・プール。 ほどよい水流の中を歩いたり、ジェットに体の部位を 当てることで、リラクゼーションと全身マッサージ並みの運動効果が得られます。 スパ・トリートメントを受けられたお客様は無料でこちらのプールをご利用頂けます。 |
ホテルの敷地内にはリゾート・ガーデンと呼ばれるちょっとした休憩スぺースや美しく手入れされたガーデンがいくつも点在しています。
自分自身のお気に入りの場所を見つけるのも楽しいかも。
サックス?パイプ?面白いオブジェから水が流れていたりと、セントレジス内にはユニークなデザインがいっぱい。 |
これは何? プールへ行く途中にあったトイレの入口にあったオブジェ。 どこかの国の狩猟民族の儀式みたい。 |
ホテルの中央には3688㎡という広大なラグーンプールが広がり、 それを囲むように1ベッドルームと2ベッドルームのラグーン・ヴィラが並んでいます。 |
プール中央にあるジェイコブズ・デッキというスペース。
ちなみにジェイコブはセントレジス1号店の創設者のお名前です。
プールの中にはナイアガラ・カウチと呼ばれる石製のソファがあったりと、 面白い仕掛けがいっぱいです。(逆光ですいません。。) |
そしてプールの中にはアメンボ船ジュグンもありました!面白い! |
ジェイコブズ・デッキの入口に佇む彫刻。箱根にある某美術館を思い出しちゃいました。(笑)
それではヴィラのお部屋を拝見しに行きましょう。
今回見せて頂いたのは目の前がビーチという絶好のロケーションのストランド・ヴィラ。
1ベッドルームでは約600㎡と最も大きなヴィラです。
まず入るとどーんと広いリビングスペースがあります。パイナップル風のシャンデリアや調度品が
本当に素敵で、どこかの豪邸のような落ち着き感のあるお部屋です。
テーブルの上にはデイリーで用意してくれるフルーツが。 こちらは希望を叶えてくれるので、好きなフルーツをバトラーにオーダーすれば翌日からは好きなフルーツを準備してくれますよ。 |
そしてこちらも広~いベッドルーム。豪華なだけじゃなく、使い勝手のよさも考えられているところが一流ホテルの一流たる所以って気がします。
ベッドルームにある書斎も立派。ビーチバッグや帽子もファッションに合わせて使ってみよう。 |
ベッドルームの後ろには、これまた広~いバスルーム。
スイートの部屋同様、バスルームにもTVが設置されているんですね。
これが当たり前ってとこが、やっぱすごい。
大きな鏡と2人で同時に使えるダブル・シンク。最近のリゾートでは定番になりつつあります。 |
お庭には7x4mのプライベートプールと大型のガゼボが備わっています。 |
ヴィラの中からの眺め。ビーチはもうすぐそこ。
ヌサドゥアのホテルでこれだけヴィラがビーチに近いのはこことロイヤル・サントリアンだけ。(←正確にはブノアですけど。)
ビーチへ出るとヴィラの前にはデッキチェアーとパラソル。そしてそこにはヴィラの番号が付けられていて、
この場所はすぐ後ろに泊まっているヴィラのお客様しか使えない専用のチェアー。
ヴィラだけでなく、ビーチも自分のヴィラ同様プライベート仕様なんて、すごい!
ヴィラに泊まってなくても広~い白砂のビーチにはたくさんのデッキチェアーが並んでいるので、
ストランド・ヴィラ以外のお客様ももちろん利用可能です。
ビーチに面したコンテンポラリー・レストラン、カユプティ。
ビーチ側から見たところ。
カユプティを直訳すると「白い木」。その名の通り、白を基調としたナチュラルなインテリアの店内です。
ガラス張りなので海がすぐ見えて、でもエアコンも効いていて涼しいという一石二鳥なレストランでもあります。
厨房はオープンキッチンになっていて、シェフが料理しているところをライブで見ることが出来ます。
こちらのカユプティのシェフ、アグン・グデ氏はボキューズ・ドールというフランス料理のインドネシア大会で 今年優勝した強者。来年のアジア大会への出場が決まっていて、優勝が有望視されているすご腕シェフでもあります。
天井からぶら下がるオーナメントも爽やかで素敵ですね。 |
屋外の方が好きな人は こちらのバレ風個室はいかが? |
カユプティからプールを挟んでビーチを臨んだところ。やはり一場面一場面がアートのように見えてきます。
プールに入りながらオーダーも出来るヴィスタ・バー。真ん中のバーテンダーが
「見て、見て。」と陽気に肘の上にボトルを乗せる芸を見せてくれました。バグース!
カユプティを囲むプールの上には休憩用のバレが並んでいます。 カーテンも付いていて、ビーチフロントなのに、やはり優雅な雰囲気ですね。 |
こちらがメインプール。ラグーンプールまで繋がってます。
そして最後に紹介するのが知る人ぞ知るクラウド・ナイン・チャペル。
ヌサドゥアの真っ青な海を正面に臨む可愛らしい教会です。
青い海に永遠の愛を誓いましょう。
そして天井を見上げると。。
スワロフスキーのクリスタルのシャンデリアが空から降ってくるかのように煌びやかに飾られています。 すご~い。 |
洗練された佇まいと24時間対応可能なバトラー、
ルームサービスと伝統を重んじた卓越したサービスを提供してくれるセントレジス。
豪華なだけでなく、一流のお客様を迎えるのは一流のホテルマンともいうべき完璧なるホスピタリティーで訪れるお客様をもてなしてくれます。
高級感があって優雅、それだけでなく、リゾート内がまるで美術館か博物館?と思ってしまうようなユニークなオブジェや楽しい仕掛けが至る所にあって、大人の遊び心をくすぐるあたりも、他のホテルでは真似の出来ない余裕を感じます。
そしてアフタヌーンティーやビュッフェディナーなど、食のメニューが長けている点もホテル滞在では重要なポイント。
ご自身へのご褒美や大切な人との記念旅行、そして日常の生活から離れて上流階級気分で一流のサービスを受けてみたいという方に お薦めのラグジュアリー・リゾートです。
ヌサドゥアのビーチフロント、セントレジス・バリへようこそ。