バリ島ウブド地区の観光地としてとても有名な「モンキーフォレスト・ウブド」。
正式な名前は「Mandala Suci Wenara Wana マンダラ・スチ・ウェナラ・ワナ」と言います。
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トゥリ・ヒタ・カラナの理念に基づき地域保存することが、マンダラ・スチ・ウェナラ・ワナ(モンキーフォレスト・ウブド)の使命です。
トゥリ・ヒタ・カラナとはバリヒンドゥー教の哲学のひとつです。トゥリ・ヒタ・カラナは、「3」という意味の「トゥリ」、「幸せ」を表す「ヒタ」、そして「原因または方法」と言う意味の「カラナ」ということばで成り立っています。つまりトゥリ・ヒタ・カラナとは、「心身の健康を達成するための3つの方法」という意味です。
トゥリ・ヒタ・カラナの教えにおける真理とは、人間がこの世の生活でいかに調和的な関係を保つかということです。この3つの関係とは。人間同士の関係、人間と自然との関係、人間と神との関係です。
(モンキーフォレスト・ウブド 日本語パンフレットから引用)
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大型バスも駐車可能な大きな駐車場や新しいエントランスなど、大掛かりな改装工事を終えたモンキーフォレスト・ウブドは、歩道が整備されて歩きやすくなった印象です。
豪快な笑みをたたえた石像がお客様をお出迎え。段差が低い階段にはスロープ部分もあり歩きやすいです。階段の両側にはバリらしいお猿さんのレリーフがあって写真スポットとしても魅力的です。
改装で園内に新しく作られたケーブ(洞窟)の中を通ってお猿さんが居るエリアへ向かいます。洞窟の中は日中でも真っ暗でした。。。
洞窟を抜けると、柵の上に数匹のお猿さん発見 ♪
モンキーフォレスト・ウブドの園内は、包み込まれるようなウブドの大自然が目の前に広がります。
緑色の小さな建物にはお猿さんの餌のサツマイモが沢山入っていました。
モンキーフォレスト・ウブドのお猿さんは、ウルワツ寺院の敷地内にいるお猿さんに比べてとっても優しい性格なんですって。以前、ウルワツのお猿さんが欧米人女性が頭に乗せていたサングラスを取ったところを偶然に見たことがありますが、ウルワツのお猿さんの動きは本当に素早かったです。それに比べると、ここのお猿さんの動きはとてもスローでした。。。
モンキーフォレスト・ウブドのお猿さんは優しい性格とはいえ、きちんとしたガイドラインがありますので園内ではこのガイドラインに従って行動してくださいね。
1.お猿さんと目を合わせない(目を合わせたままでいると、お猿さんは喧嘩を売られていると思い攻撃してくることがあるそうです)
2.紙袋やプラスチック製の袋を持ち込まない(バリ島ではプラスチック製品削減運動中であることと、お猿さん達が紙袋やプラスチックバックで遊ぶと危険だから)
3.お猿さんに触らないこと(お猿さんがあなたを触ることがあるかもしれませんが、決して触り返さないで。特に赤ちゃん猿に触ると母猿が子供を守ろうとして攻撃的になり危険です)
4.人間の食べるスナック類は決して与えないで(お猿さんの健康管理の為)
舗装されて歩く易くなった遊歩道。大きな木が生い茂って遊歩道に影を作っています。
観光客が歩み進んで近付いていっても、いっこうに気にしない落ち着いた様子のお猿さん達。
バリ島では精霊が宿ると信じられている大きなガジュマルの木。正確な樹齢は分からないそうですが、このガジュマルの木の樹齢は最低でも100年以上はあるそうです。
ガジュマルの木に備えられたお供え物(チャナン)をくわえたやんちゃなお猿さんもいました。
この大きなガジュマルの木のそばにお猿さんの水浴び場があります。運が良ければ水遊びをするお猿さんを見ることが出来るかも。
モンキーフォレスト・ウブドの園内専属スタッフは緑色の制服を着てお客様とお猿さんそれぞれの安全を見守ってくれています。
第3ゲートにある石像。バリらしい石像です。
モンキーフォレスト・ウブドのマップ。園内には14世紀の半ばに建てられたと言われている歴史のある寺院が3つもあるんですよ。
モンキーフォレスト・ウブドのホームぺージの情報によると、敷地面積は12.5ヘクタール。3つの寺院を含めて園内をぐるりと回るには約2~3時間程掛かるそうです。
大きな駐車場が出来て駐車場には困らなくなった反面、メインエントランスから園内までの距離が遠くなってしまった(車を停めてある駐車場のある出口まで戻らないといけない)ので、園内全部を回らないで少し散策するだけだとしても、所要時間は最低1時間として考えて頂いた方が良さそうです。
今回は寺院まで見る余裕が無かったので、また機会を改めて3つの寺院を訪れてみたいと思います!