バリ島では、日本のお盆のように
ご先祖様の魂が天上から帰ってくる大切な日、と考えられている日があります。
それが「ガルンガン」です。
ガルンガンのお祭りを迎える1週間前位からは、
お供え物を作ったりする作業で、各家庭とっても忙しくなります。
今年のガルンガンは7月24日でした。
ガルンガンは日本で言うところの「迎え盆」とすると、
「送り盆」にあたるのが、ガルンガンの10日後に行われるクニンガンです。
今年のクニンガンは8月3日です。
このガルンガンとクニンガンのお祭りの期間は、
各家庭と各寺院が立てる『ペンジョール』という竹を土台にした飾り物が道路沿いに立てられ、
街中どこに行ってもとっても華やか光景を目にすることが出来ます。
「ペンジョール」は、バリのヒンズー教の考えに基づく、
丈や椰子の葉などの自然素朴から作られた、とても美しい飾りで、
垂れ下がったお供え物が龍(ドラゴン)の尻尾、
サンガルと呼ばれる竹の根本に近い方に作られた部分は龍の頭とみなされます。
ガルンガンとクニンガンには欠かせないシンボルです。
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ずらりと立ち並ぶペンジョールのある風景は壮観。
世界中からの観光客の目を楽しませてくれます。
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ローカルニュースでは、このペンジョールに付けられたお供え物の果物を盗んた泥棒が
地元の人達に捕まったことを報道していました。
シンボルとは言え、バリヒンズー教の人々の祈りが込められたペンジョール、
心無いイタズラをしたり、盗んだりしてはいけませんよね。
この美しい光景は、ガルンガンとクニンガンの際にバリ島の街中至る所で見る事が出来ます。
バリ島にお越しになる日をお選びになる際に、ご参考になさってみては如何でしょうか。
日本では決して見られない光景に目と心を奪われる事間違い無し、ですよ。