昨日2018年8月5日(日)18時46分にインドネシアの西ヌサ・トゥンガラ州、ロンボク島北部の震源地でマグニチュード7の地震がありました。
この地震によって、ロンボク島では一般村民の家屋の倒壊や死者も含めた大きな被害が出ている様子がニュースやSNSなどで流れています。
この地震に起因する揺れはバリ、そして東ジャワのいくつかの場所でも感じられました。こ
れまでインドネシア観光省ではロンボク島の管轄である西ヌサ・トゥンガラ州政府、現地業界関係者、災害対策局などとの連携を続けており、現時点ではロンボク島にて滞在中のお客様の中でこの地震による負傷者や地震発生時にロンボク島現地で重大な影響を受けた方の報告は挙がっていない、という事です。
ロンボク島の隣、バリ島内の多くの地域でも、観光客に関わる様な被害はほぼ報告されていません。
以下の地図はインドネシアの気象、気候に関する公的機関BMKG(インドネシア共和国気象気候地球物理庁)の資料から引用しています。
昨日ロンボク島で起きたマグニチュード7の地震の影響で、バリ島では過去にあまり感じたことの無い横揺れの揺れを感じました。
実際に、昨日スミニャックエリアで体験したパラダイスバリツアーズの日本人スタッフ(
以下、私と記載します)、私が体験した感覚では、この地震の時に約2分程度の間はゆらゆら揺れていることが感じられ、日本で育った私が感じた体感震度は3程度の強さでした。
私個人の体感震度、と書くのは、インドネシアでは地震の震源地のマグニチュードは発表されますが、日本のように震源地以外で地震の影響を受けた各地方の震度等に関する情報など、日本人が気になる情報は、インドネシアでは一切発表されないからです。
今回のケースで言えば、ロンボク島のマグニチュードと被害の様子は発表されニュースにもなりますが、その余震を受けたバリ島に於ける震度などの発表はされていません。
また、インドネシアでは震源地のマグニチュードは発表されますが、それ以外の情報は無く、地震を起因とする被害だけに焦点が絞られ伝えられます。
地震に於いて震源地だけでなく各地方での震度もあわせて詳しい発表があることに慣れている日本人にとっては、震源地のマグニチュードとそれによる被害状況のみが伝わるインドネシアのニュース、または、根拠のない噂を含め、地震地のマグニチュードが大きいから、きっと隣の島のバリ島でもすごく影響を受けて被害も大きかった筈、と勘違いしてしまい易いです。
インドネシアのローカルな建物は日本と違って構造が極めて原始的なものが多く、今でも建材に脆弱なものが一般的に使われています。特にブロックを積み上げ、細い鉄骨が数本しか使われていないような一般民家の家屋は耐震性が無いものがほとんどなので、今回のような地震で民家が崩壊してしまうことは往々にして見受けられます。
しかし、観光を島の主な産業にしているバリ島のホテルでは、地震で建物が崩壊したなどの報告は無く、街中のローカルな建物であってもロンボク島で起きた建物の崩壊のような大きな被害には至っていません。一部の建物では駐車場に落ちた瓦礫の撤去作業などが行われていますが、昨日の地震当時から本日に至るまで、海外旅行でご滞在中のお客様には被害はありませんでした。また、ごく一部の小規模なホテルでは今回の地震の影響で建物の屋根が壊れたケースが発生しており、今後ご滞在予定だったお客様にホテルのご移動を余儀なくされてご迷惑をお掛けしているケースも発生しておりますが、お客様の安全確保が第一ですので何卒ご理解頂きますようお願い致します。
昨晩の地震でバリ島の国際線空港ターミナル内の天井パネルの極一部分が剥がれたりしていますが、空港そのものの機能とフライトには全く影響を及ぼしていません。至って正常に機能していますし、フライトも正常通りです。
海外で起きた災害のニュースは、時として大袈裟に伝わり易く、SNSなどの情報では正しくないものも沢山含まれていますので、常に現地の正確で信用出来る情報を入手するように心掛け、いたずらに誤った情報に惑わされることの無い様にお願い致します。
本日8月6日の早朝、バリ島南部では一部小雨が降りました。現在のバリ島南部の天気は曇り、ところにより晴れ、でとても涼しく感じます。猛暑の日本からお越しになる方々にとって今のバリ島はとても過ごし易い気候になっています。