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バリ島 バリ島のビーチを守り続けて46年目、ライフセーヴィング団体「バラウィスタ」をご紹介します

投稿日:2018年04月02日(月)

皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。

 

クタビーチをはじめ、レギャン、ダブルシックのビーチが綺麗になっている様子は、

前回ご紹介させて頂いたので皆さんにもご覧頂けたと思います。 

 

今回はこのバリ島のビーチのお話しの続きとして、

南部のビーチを守っているライフガードの母体となるライフセーヴィング団体、

「バラウィスタ」についてご紹介したいと思います。

 

「バラウィスタ」はバリ島南部のビーチを守るライフガードの団体名。

バリ島南部のクタビーチを拠点として、2018年4月現在で16箇所のビーチに、

「POS ポス」と呼ばれるライフガード専用の小さなタワーが設置され、

そこで毎日ビーチの安全を見守っています。

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この小さなタワーに居るのは、遠くにいても目立つ赤と黄色のユニフォームを着て、

真っ黒に日焼けしたライフガード「バラウィスタ」のメンバー。

コーヒーを飲みながらおしゃべりしている様子は遊んでいるように見えますが、

海で救助が必要な人が出た時には命を掛けて海に入っていく、

頼もしくて優秀なライフガードの面々です。

  

バラウィスタの設立は今から46年前の1972年10月28日。

今年で46年目になるこの組織は、48年前の1970年のある日に、

いつものようにクタビーチで泳いだり走ったりと、

勝手気ままにトレーニング(遊んでいた?)していた4人が、

当時オーストラリアに拠点を置いていたワールドライフセービングの総括責任者、

ケヴィン・ウェルドン氏にビーチで声を掛けられ、

「クタビーチを守るライフガードを育て、ライフセービング組織を創るべきだ」

と助言とアドバイスを得たことが発端です。

 

「ライフセーヴィング=ビーチに於ける救命活動」に関して全く知識を持たなかった

当時のバリ人の青年4人が、ケヴィン氏の助言と指導の下、

必死の努力を重ねて、村の青年団や学生、警察や軍隊からの有志を募って

最初の一歩を歩みだしてから46年。

今ではインドネシア国内で一番優れたライフガードの団体に成長しています。

  

7-8年ほど前までは、ボロボロのミニバンを救急車代わりとして使っていたバラウィスタですが、

現在は立派な救急車がバリ州観光局によって配車されたそうです。

(但し、救急車の中は日本のように治療が出来るような設備は整っていませんが)

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久しぶりに訪ねてみると、バラウィスタ本部の隣に立派な建物が建てられていました。

バリ州観光局によって1年ほど前に建てられたそうで、

クタビーチを管轄する観光管理事務所、兼派出所のような役割もしているそうです。

DSC01326.jpg

  

暑い中黒の制服でキリッとしていたマデさん。

「私たちはクタビーチを訪れる全ての人が、ここで安全そして快適に楽しめるように、

パトロールをしたりクタビーチの治安を守る重要な仕事をしています」との事。

DSC01328.jpg

 

そして、バラウィスタ本部事務所の前のタワー横には、ジェットスキーが停車中。

DSC01341.jpg

 

クタビーチの安全を祈るお供え物が、ご神木の元に奉げられています。

DSC01342.jpg

 

バラウィスタでは現在3台のジェットスキーを保有しているそうで、

その全てがバリ州政府観光局から贈られたものなんだそうです。

昔あったジェットスキーはバリ州政府からではなく、

オーストラリア政府から寄贈されたものと聞いていたので、

バリ州政府がクタビーチの観光と安全の為にお金を使ってくれていることを知って嬉しくなりました。

DSC01336.jpg

  

今から10年程前には見張り用のタワーに常備されていなかったレスキュー用のボードも、

今では各タワーに最低1枚は常備されるようになったそうです。

  

DSC01339.jpg

 

今はライフガードの現役を退き、事務局のスタッフとして組織をまとめる役割になったマデさんと、

後輩の現役バリバリのスタッフ達。(白いTシャツのおじいさんは近所の顔なじみの方のよう)

現役時代のユニフォームは赤と黄色のシャツでしたが、

事務職になった今は、黒のポロシャツがマデさんのユニフォーム。

「これから乾期に入る5月から9月は、毎年クタビーチの波が高くなる時期ですから、

初めてサーフィンをする人は、きちんとしたサーフィンスクールで習った方が絶対安全。

このクタの本部では、ちょっとした怪我の手当てなんかも出来るので、

もしもビーチで困った事があったら気軽に来て下さいね。」

「若い頃日本にちょっと住んでた事があるけど、日本語忘れそうよ」と言いながら、

日本語で明るい笑顔で話してくれました。

 

「今はゴミも無い綺麗なビーチになっているので、是非皆さんクタビーチに来てくださいね」。

ライフガード「バラウィスタ」のメンバーは、今日もビーチで皆さんの安全を見守ってくれています。

 

以下、ご参考までに現在バラウィスタのライフガードが常駐しているビーチは以下の通りです。

(バラウィスタのホームページ、http://www.balawistabadung.com/about.html より抜粋)

1.

Pos 1

Pantai Kuta クタビーチ

2.

Pos 2

Pantai Half Way ハーフウェイ・クタ

3.

Pos 3

Pantai Depan Kamasutra Kuta クタ・レギャンビーチホテル前付近

4.

Pos 4

Pantai Legian レギャンビーチ

5.

Pos 5

Pantai Legian Kaja レギャンビーチ北部

6.

Pos 6

Pantai Double Six Seminyak ダブルシックスビーチ・スミニャック

7.

Pos 7

Pantai Mengiat Nusa Dua ムンギアットビーチ・ヌサドゥア

8.

Pos 8

Pantai Club Med Nusa Dua クラブメッド前のビーチ・ヌサドゥア

9.

Pos 9

Pantai Aman Nusa Nusa Dua アマンヌサ前のビーチ・ヌサドゥア

10.

Pos 10

Pantai Suluban Ulu Watu スルバンビーチ・ウルワツ

11.

Pos 11

Pantai Labuhan Sait Ulu Watu ラブアンサイトビーチ・ウルワツ

12.

Pos 12

Pantai Berawa ブラワビーチ・ウルワツ

13.

Pos 13

Pantai Batu Belig バトゥブリッグビーチ・クロボカン地区

14.

Pos 14

Pantai Seseh セセービーチ・チャングー地区

15.

Pos 15

Pantai Jimbaran ジンバランビーチ

16.

Pos 16

Pantai Pecatu Graha プチャトゥグラハビーチ・ウルワツ地区

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