皆さん、こんにちは。
バリニー王の嫁、キタです。
昨日11月21日の夜、アグン山の噴火について伝えられたニュースをご覧になって、
驚かれている方も多いと思います。
以下、アグン山の噴火に関するニュース記事の内容を一部抜粋します。
バリ島アグン山が噴火=約半世紀ぶり-インドネシア
【ジャカルタ時事】インドネシア火山地質災害対策局は21日、観光地バリ島東部にあるアグン山が同日午後噴火したと発表した。同山が噴火するのは1963年以来約半世紀ぶり。ただ、噴火は火山灰の噴出にとどまっており、マグマの流出などは確認されていない。対策局によると、噴火は午後5時5分(日本時間同6時5分)発生。山頂から700メートルの高さまで黒い噴煙が確認された。一方、国家防災庁は今回の噴火は山内部の蒸気がマグマと接触したことによって発生する「水蒸気爆発」との見方を示し、住民に平静を呼び掛けた。アグン山では9月中旬以降、火山性地震が頻発。対策局は同月22日、警戒レベルを最高位に引き上げ、山頂から半径9~12キロ圏内への立ち入りを禁止し、周辺住民ら14万人超が一時避難した。ただ、地震の規模が小さくなったことから10月下旬には警戒レベルを一段階引き下げ、立ち入り禁止区域も同6~7.5キロ圏内に縮小していた。現在、禁止区域の住民ら約3万人が避難している。対策局幹部は「爆発的噴火には至っていない」と述べ、当面警戒レベルは現状を維持する考えを示した。(2017/11/21-23:56)https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112101125&g=int
アグン山の火山活動が活発化した9月後半の時は、
デマや事実とは異なる大袈裟な話が一人歩きして沢山の誤解が生まれ、
日本人のバリ島旅行のキャンセルは他の国の観光客に比べてダントツに多かった経緯があります。
今回もこの記事の見出しだけを読むと「大変なことになった」という第一印象を受けてしまいますが、
今回の記事を内容まできちんと読むと、現実に添った正しい事が書かれています。
『噴火は火山灰の噴出にとどまっており、マグマの流出などは確認されていない。』
『山頂から700メートルの高さまで黒い噴煙が確認された。一方、国家防災庁は今回の噴火は山内部の蒸気がマグマと接触したことによって発生する「水蒸気爆発」との見方を示し、住民に平静を呼び掛けた。』
『現在、禁止区域の住民ら約3万人が避難している。対策局幹部は「爆発的噴火には至っていない」と述べ、当面警戒レベルは現状を維持する考えを示した。』
この文中にある「水蒸気爆発」は、現在雨季に入っているバリ島では、
日によっては大雨が降る地区もありますので事実と相違ありませんし、
避難している地元住民の数は、現時点では実際の人数から切り上げて約3万人ですが、
この避難は危険区域に住む地元住民なので観光客に直接関係する数字ではありません。
対策局幹部の談として記載されている「当面警戒レベル(現在は3)を維持する考えである」は、
現時点では危険な爆発的噴火の予想は立ってない、と読むことが出来ます。
(爆発的噴火は地殻変動などによって観測データとして収集し易いため事前にある程度の予測は可能なのだそうです。)
また、噴火当時の風向きは空港方面とは違う方向に流れていましたので、
(地図はグーグルマップより引用)
ガルーダインドネシア航空から旅行会社向けに入った連絡にも次のように記載されていました。
『現状の風向きなどを考慮しましてもデンパサール空港への影響や
そこへアプローチいたします飛行航路等の影響懸念もございません。』
バリ島へのフライト現時点では全く問題はないそうです。
今回の水蒸気爆発は、観光地としてのバリ島と観光客に影響を及ぼすものではないので、
観光地としては安全な状態が保たれている、という状況は以前も今も全く変わりありません。
そこで、皆さんに直接ご覧頂いて安心して頂く為に、
本日11月22日のバリ島現地時間8時から9時までに撮影した、
スミニャックとクタ地区の空の写真をご紹介致します。
今日のスミニャックとクタ地区朝のお天気は、薄曇りで所々晴れ。
まずはヴィラアイルバリの上空からご覧下さい。