皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
突然ですが、皆さんは焼きトウモロコシはお好きですか?
私の個人的な経験では、焼きトウモロコシは夏ならではの食べ物で、
縁日や夏祭りで買って食べるもの、と言うイメージが強いのですが、
皆さんは如何でしょうか。
乾季、雨季の違いこそあれ、インドネシアのバリ島は一年中常夏の島。
一年中夏なので、当然一年中焼きトウモロコシが売られています。
バリ島では、トウモロコシはごく一般的な農作物で、
お米を作る合間の田んぼでトウモロコシを栽培します。
バリ島の三毛作では、ひとつの田んぼで「お米、お米・、トウモロコシ」という順番で作るそうです。
ローカルの人達も大好きな、香ばしい香りの「ジャグンバカール=焼きトウモロコシ」は、
ビーチなどで見掛ける事が多いですが、場所によっては街中でも営業しているので、
今回は、スミニャック地区のプティテンゲット通りで営業していた、
焼きトウモロコシ屋さんをご紹介したいと思います。
焼きトウモロコシは普通オートバイで売っています。
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上の写真、向かって右側にオートバイのハンドル部分が見えています。
サドルには荷物を載せて、後ろには炭の入った焼き台を載せています。
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左に見えるオートバイのハンドルの横の白い袋の中身は、
剥いたばかりのトウモロコシの皮。
皮を剥いたばかりの生トウモロコシが炭の上に置かれました。
バリ島では、焼きトウモロコシは生の状態から炭火で焼き始めます。
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焼きトウモロコシはほとんど全てが一人で行なう手作業です。
右手では団扇で風を送り、左手でトウモロコシを回し、焦げ過ぎないように注意します。
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ほどなく焦げ目が付き始め、徐々に香ばしい匂いが立ち始めます。。。
炭から結構な熱が伝わってくるので、炭火のそばはかなり暑いです。
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使っている炭は、ココナツの殻から作られたもの。
小さいカケラですが、木炭に比べて灰の飛び散りが少ないんですよ。
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この白い容器に入ったものが、焼きトウモロコシの味の決め手となるバター。
焼きトウモロコシの味は「プダス=辛い味」と「マニス=甘い味」の2種類があります。
これはマニス=甘い味のバター。
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こちらは「プダス=辛い味」のバター。 辛さはチリのホットな辛さです。
トウモロコシがほぼ焼き上がった状態で、このバターを刷毛で表面に塗ります。
味を馴染ませる為に、バターを塗ってからもう一度炭火で焼き上げます。
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バターを塗ってから焼くと、煙が沢山出すので、 風下にいると目が痛くなります。。。
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これで出来上がり。 持ち帰り用にビニール袋に入れてくれました。
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プティテンゲット通りで焼きトウモロコシを売っているダルマワンさん。
毎日夕方4時頃から深夜1時頃まで営業しているそうです。
ローカル以外にはオーストラリア人が買って行く事が多い、と言うダルマワンさん。
「立ち仕事だから疲れるし、場所代も払わなくちゃならない。見た目ほど楽じゃないんだ」
辛い味が好きな人はバリならではの辛さの「プダス」。
辛い味に自信がない人は、甘い「マニス」。
そして、このブログを読んで下さった貴方には、
私が買ったのと同じ味、私からのオススメ 「マニス・プダス」。
これ、マニスのバターを塗ってからプダスのバターを塗るという、
2種類の味を同時に楽しめる特注の味なんです。
甘さの中に辛さがあって、冷たいビンタンビールには最高!! (笑)。
バリ島で焼きトウモロコシを見掛けたら、一度試しに食べてみては如何でしょうか。