皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
さて、今回ご紹介するのは、ちょっと変わった場所です。
普通の旅行者の皆さんは恐らく旅行中に行くことは無い場所なのですが、
私がバリ島の住むようになって、その存在を知って以来10年以上の間、
ずーっと気になっていた場所に行って来ましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。
その場所とは、タバナン県にある「パサールコドッ」。
日本語に訳すと「カエル市場」という、ちょっと変わった名前が付いたローカル市場です。
初めて行ったので何度か道に迷ってしまいましたが、ようやく看板を見つけることが出来ました。
電柱に挟まれるように挙げられていた小さめの看板。
小さくて色も目立たないので通り過ぎちゃいました。
「パサールコドッ」と言えば、バリ人なら大抵の人が知っている有名な場所。
ここがオープンした当初は、田んぼの中にポツンと出来た市場だったそうです。
田んぼには沢山のカエルがいたせいで、「カエル市場」なんて名前が付いたのでしょうね。
オープン当初は地元で大きな話題になり、遠くからも沢山の人が連日訪れた場所でした。
ここはデンパサールで外国人が観光するような普通の市場ではありません。
雨上がりだったこの日は、舗装されていない道路のあちこちにぬかるみ。
・・・ さて、ここは何の市場でしょうか?
正解は、古着専門の市場。
市場、というよりも、古着だけを取り扱う店が軒を連ねている通り、といった方が似合う雰囲気。
さて、バリ島の古着屋さんには一体どんな洋服が売られているのでしょう・・・。
オートバイに乗る人が圧倒的に多いバリ島ではジャケット類は必需品。
特に乾季に入ると風が冷たくなって寒くなるので、目立つ場所にジャンパーを吊るしたお店。
こちらは女性用のドレス関係が目立つお店。
外出着としてではなく、ホームウェアとして着るのかしら。。。?
中に日本語の洗濯表示が付いたドレスも売っていました。
こちらは子供服ばかりのお店。 子供は成長が早いので、
すぐに服のサイズが合わなくなるのは世界の何処でも同じなんですね。
メンズのジーンズとパンツ専門のお店もあります。 ズラッと並んだジーンズ。
この日はたまたま天気が悪かったからなのか、
それとも、まだレバラン* の休暇でお店の人がジャワから戻って来ていないのか、
この日は昼間にも関わらず、閉まっているお店が多かったです。
*レバランとはイスラム教の断食後の大祭で、ほとんどの人が実家に帰ります。
実家に帰ったきりそのまま戻って来なかったり、
2週間以上経ってもまだ故郷にい続けたりする人もざらにいます。
曇り空と相まって、通りの寂しい感じからはオープン当時の活気はうかがえません。
長年の念願が叶ってやっとカエル市場の「パサールコドッ」に来てはみたものの、
想像していた場所やお店とは全く違っていたので、ちょっと残念な気持ちに。
しかし、せっかくココまで片道1時間以上掛けて来たのですから、
勇気を出して(大袈裟な・・・)どこかお店の中に入ってみることに。。。
古着だけでなく、他にもバッグや靴等の服飾雑貨も扱っているこのお店に入ってみることにします。
店頭に並べられたスニーカー類や靴はまだ新品みたいです。
普通のお店やデパートでは見掛けない型が多いので、きっと特別な仕入先があるのでしょうね。
ごちゃごちゃした店内は、手に取ると端から崩れ落ちてきそう・・・。
中には小奇麗なものもありましたが、誰がお金を出して買うのか・・・と思ってしまうほど、
かなり使い込んだ感の品物も多かったです。
狭い店内にはこれでもか、と言うほどの品数。
棚に収まりきらないバッグ類はとうとう天井から吊り下げられてしまいました。。。
自分の頭よりも高い所にモノがあるって、変な感覚でした。
特に古着に興味がある訳でもないので、直ぐに出てしまいましたが、
バリ人に聞いてみると、オープン当初は実際に古着でも程度の良いものばかりで、
値段もとっても安かったんだとか。それでとっても人気があったそうです。
市場は大人気でいつも沢山の人で賑わっていたそうですが、
人気が出たのを良い事に品物の値段も上がってしまい、結局廃れてしまったんだとか。。。
どうせだったら、人気絶頂の時に来たかったな・・・
バリ島にはまだまだ沢山の市場があるので、
機会を見つけて出掛けてみたいと思います~!