皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
さて、今回はインドネシアのローカルビール『ビンタンビール』をご紹介したいと思います。
インドネシア語で「ビンタン」の意味は、ズバリ「星」。
真っ赤な星がトレードマークの「ビンタンビール」は、
1929年、まだインドネシアがオランダの植民地だった頃に生まれました。
まず、スマトラ島のメダンでオランダの会社がビール製造会社を設立。
「NV Nederlandsch-Indische Bierbrouwerijen」と言う名前の会社を立ち上げ、
(オランダ語の読み方がわかりません。ごめんなさい・・・)
その会社の自社ビール工場をスラバヤに設立して、
始めてのインドネシアでのビール作りが始まったのです。
その後、1936年にはメダンにあった本社もスラバヤに移転し、
同じ年には皆さんも良くご存知のオランダのビール会社「ハイネケン」が、
このインドネシアに初めて誕生したビール会社の筆頭株主になったのです。
会社の名前を「ハイネケン・インドネシア・ブルワリーカンパニー」と名称に変更、
インドネシアの市場にハイネケンビールを紹介しました。
暫くはオランダ人が自動権を握る、オランダの会社として運営を続けていましたが、
1965年にインドネシ政府がこの会社の実験を握り、独自に運営を行なったそうです。
(一説では10年間に亘ってインドネシア政府が運営をした、という記述もあります)
しかし、その後、再びハイネケンがその実権を取り戻し、
1967年に「ビンタンビール」という新しいビールのブランドを世間に発表しました。
これが、今私達が親しんでいる「ビンタンビール」の生い立ちです。
この『ビンタンビール』、2011年には国際的なビールのコンクールの、
ラガー3.8%~4.7%のクラス2の部門で、栄えある金賞を受賞しているんですよ!
国際大会での金賞なんて、けっこう凄いビールなんですね。
「ビンタンビール」の飲み口は、爽やかで軽い苦味が後を引く美味しさ。
キンキンに冷やしたグラスに注いで、リゾートの綺麗な景色をみながら一杯・・・
大人の皆さんがバリ島に遊びに来たら、
オランダの植民地時代に始まった歴史のあるビールを是非味見してみてくださいね。
撮影協力:リッツカールトンバリ