皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
前回その1では、シドゥメンののどかな風景をご紹介しましたので、
今回はシドゥメンで昔から受け継がれている、機織(はたおり)をご紹介したいと思います。
シドゥメンの織物ショップのひとつ、プランギというお店にお邪魔しました。
駐車場が無いので、車は路上駐車になってしまいますが、
このお店、機織の機械を沢山持っているという情報を得たので、見学させて頂くことにしたんです。
お店の下へと階段を降りると早速機織している女性が。真っ赤な縦糸がとっても鮮やか。
この織り機は他のものに比べて幅が広いので、幅広の布が織れるようになっています。
勿論、布の幅が広い分、機織に費やす時間も沢山必要になります。
気の遠くなるような根気の要る作業です。
もっと先の左手が機織工場のようです。早速中に入ってみると・・・
ずらっと機織の機械が並んでいます。 縦糸が掛けられているものは作業の真っ最中。
これだけの数が並ぶと壮観ですが、丁度お昼休みの休憩中だったらしく、シーンとしていました。
私のように、お店を覗きに来て、機織を見学に来る外国人も多いのでしょう。
誰も作業をしていない事に気を使ってくれたらしく、
休憩を切り上げて機織を始めてくれる、心優しい女性。
バリの人達って、本当に優しいんです。。。 優しい気遣いに心がジーンとします。
写真右手前に写っているのが、織物にした時に柄が出る様に染められた横糸。
この生地の縦糸は真っ黒。
真っ黒の縦糸に、染められた赤い横糸を織リ込んでいくことで柄が現れます。
美しい柄になるように、計算し尽されて染められた横糸。
どうやったら柄になるように糸を染めることが出来るのか、私には全く分りません・・・。
こうして時間を掛けて丁寧に織られて、美しい布地が誕生するんですね。。。
階段を登ってお店に戻ると、外国人客がお店の人と話しながら布を選んでいました。
この棚に置かれている布は、ここで織らてたものが多いそうです。
絣の薄い布は安いもので日本円で約4,000位から、高いものになると数万円もする物もあります。
使われている色の数、柄などでお値段が変わるそうです。
絣だけではなく、ソンケットと呼ばれているカラフルな細長い布もあります。
シドゥメンで作られるソンケットは、とてもカラフルで、エキゾチックなものが多いです。
某超有名リゾートのベッドの上に乗っている布と同じものもありました・・・。
リビングルームのソファや、テーブルセンターとして使ったら素敵なアクセントになりそうですね。
ソンケットのお値段は大体1万円位から。
このプランギではビザカードとマスターカードが使えますが、
他のお店ではカードが使えないところが多いので、
シドゥメンに行って布を購入しよう、とお考えの方は、
軍資金は事前に両替しておくことをお勧めします。
細い糸から布が出来上がっていく情景を見るのも感慨深いですし、
出来上がった素敵な布を愛でるのも楽しいですよ。
皆さんのバリ旅行の思い出として、一生大事に使える素敵な布に出逢えますように・・・。