皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
さて、バリ島で正装した美しい女性の着ているクバヤ。
体にぴったり合っているのに、老若を問わず、痩せていても、ぽっちゃりでも、
クバヤを着ている女性はみんな綺麗に見えるから不思議。
女性だったら「綺麗なクバヤを着てみたいな~」と思ってしまいますよね。
バリ島の女性を美しく見せてくれるクバヤは、
バリヒンズー教のお祈りの時に着用するシンプルなものと、
正装として、結婚式などの場に着て行く装飾性の高いものとの
大きくふたつに分けられる、と言って良いでしょう。
バリ島以外の島の女性、バリヒンズー教以外の女性にとってのクバヤは、
お祈りの為に着用する事は無いので、正装としての着用が基本です。
バリ人の女性が着るクバヤは、バリならではのデザインを持っていて、
バリのクバヤの特徴は、胸からウエストに掛けて、
前身頃の中心に別布を取り付けたデザインです。

一方、バリ島以外の島、例えばジャワ島の女性が着るジャワスタイルと呼ばれるクバヤは、
宗教上肌が見えないデザインにする必要があるからなのか、
体の真ん中でピッタリと閉じるデザインで、身丈もバリに比べて長めです。

時代の変化と共に、クバヤも少しずつ変化して、
今ではバリスタイル、ジャワスタイルに囚われず、
双方の良いところがミックスしたクバヤが多くなり、女性の美しさを一層引き立てています。
クバヤは個人のサイズに合わせたオーダーメイドが基本。
好みの生地を持ち込んで、テーラーで採寸して作ってもらうので、
どうしても1着が出来上がるまでに時間が掛かってしまいます。
その為、短期の旅行者がクバヤを手に入れようと思ったら、
既製品のお店で探すしかないのですが、
既製品を売っているお店はほとんどがデンパサールにある為、
旅行中の限られた時間内ではデンパサールに行くのすら時間的に難しい。。。
そんな中、クタ地区で既製品のクバヤを売っている素敵なお店を見つけましたので、
みなさんにご紹介したいと思います。
お店の場所はクタ地区のイマンボンジョール通りのある「バリカラー」。
バリベーカリーと言う名前の、昔からあるパン屋さん兼カフェの斜め前です。
ガイドブックにも載っている、日本食のスーパーマーケット・パパイヤからもほど近い場所です。

お店の上に立っている看板が目印。 「RUMAH KEBAYA」を直訳すると「クバヤの家」。

お店の大通りに面した一面がガラス張りになっていて、クバヤを着たマネキンが並んでいます。

ズラッとならんだクバヤの数々。
繊細でカラフルなうえ、刺繍や、ビーズなどの手作業の装飾が施されて、
手にとって見ているだけでうっとりしてしまいす。

カラフルなクバヤは、XS、S、M、L、XL と各サイズが揃っています。
(デザインや在庫の状況によっては揃っていないサイズもありますので予めご了承下さい)

白地と黄色地はバリヒンズー教のお祈りの為にも着用出来ますが、
カラフルで装飾が付いたクバヤは、主に結婚式等に出席するおしゃれ用として着用するものです。


クバヤを着用する時に合わせるのがサロン(腰に巻く一枚布)と、
ウエストに閉めるスレンダン(スカーフのような生地でウエストに絞めるもの)もお店に揃えてあります。

このお店では、まず自分の体型に合ったサイズを選んで、試着してみて下さい。
試着して、腕周りやウエスト、ヒップなど、必要な部分を微調整をして貰い、
自分の体に合ったジャストサイズに仕上げてもらいます。
元のクバヤをお直ししてサイズを調整する場合は、別料金が必要になります。
体型によっては、まったくサイズ直しをしなくても良い場合もありますので、
そんな方はとってもラッキーですね。

お気に入りの形とサイズが分かったら、
自分の好きなデザインを選んで、生地から作って貰う事も可能。
但し、クバヤは縫製に時間が掛かるので、日程に余裕のある場合のみにしましょう。
このバリカラーのお店で売られているクバヤの値段は、
日本円にして約3,000円くらいから高いものでも1万円強くらいまで。(2016年8月9日現在)
日本でちょっとしたブラウスを1枚買う位の値段と同じです。
特注で作ったり、既製品でも豪華なクバヤになると、日本円にして1着何万円もするものもあります。
お洒落にお金を使うのは、世界各国共通なんですね。
日本に帰ってからも、お洒落したい時に着ていけそうな綺麗で繊細なクバヤ。
女性を美しく見せてくれるインドネシアならではの1枚を、ご自身へのお土産に如何でしょうか。