皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
さてさて、今回は女性だけではなく男性にも耳寄りな情報をご紹介しようと思います。
人間は嗅覚を使って色々な情報を集めている、と言われています。
素敵な香りは、ざわついた心を穏やかに鎮めたり、癒しの効果を高めるので、
人気のあるスパでは必ずと言っていいほど中に入った瞬間にいい香りに包まれます。
私自身、普段は香水の類はほとんどつけていませんが、
落ち込んだりした時には、自分を元気にしてくれる香りを寝る前につけたりすることもあります。
今回皆さんにご紹介するのは、世界でひとつだけのオリジナル香水が作れるワークショップです。
街中の分かり難い所ではなく、大きなホテルの中にあるので、行き方も簡単!
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ワークショップの名前は「L'ATERIER ラ・テリエール・パフュームクリエーション」
オーナーはジャカルタの人だそうですが、
バリ島でワークショップを出しているのは、ここリッツカールトンとアヤナの2件だけだそうです。
素敵なホテルのテナントとして出すなんて、オーナーのセンスが良いですね。
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リッツカールトンのテナントは、メインロビーをホテル棟側に奥まで進んだエレベーターの手前右側です。
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この日、ワークショップの中ではインタビューと撮影らしき事が行われていました。
ローカルか海外からかは定かではありませんが、メディアの注目も集めているのかもしれませんね。。。
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今回香水を作るお手伝いをしてくれたアリフさん。 いつもニコニコしている、好青年です。
アリフさんは日本語は話せないので英語かインドネシア語での会話になりますが、
香りは言葉で伝えなくても匂いを嗅げば良いので、
片言の英語が出来れば流暢に離せなくても全然問題ありません。
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今回私が選んだのは、一番手軽な「パフューム・クリエーション30ml」のコース。
所要時間20分で料金は615,000ルピア(21%の税サ別)です。
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まず最初にカルテのような書類に名前や滞在先ホテルなどを記入します。
次に、香水を作る際の手順を簡単に説明してくれます。
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綺麗に並べられている香水の基になる香りが詰まった小瓶達。
世界で一般的に使われる香りの基は3000~4000種類もあるそうですが、
このスタジオで用意しているのはその中の42種類。
42種類中、80%をインドネシアで採れる自然素材を揃えているそうです。
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スタジオの中には、樹木の皮など、インドネシアで採れる素材の見本がいくつか置かれていました。
今は希少なコーヒーとして有名になったルアック(ジャコウネコ)ですが、
ジャコウネコから採れる香りの基は媚薬として昔から世界中に伝わっています。
以前はジャコウネコを殺さないと手に入らなかった香りの基。
今は人工的に合成した香りを使っているそうです。
匂いを嗅がせてもらいましたが、敢て言えば、アンモニアの匂いに近かったです。
香水にはありえないような香りも使うんですね。。。
まさかアンモニアが媚薬の基なんて、とちょっとびっくり。
余談はこのくらいにして・・・。
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アリフさんに説明してもらいながら、好きな香りを選んでいきます。
つけた後、最初の30分位の間香る「トップノート」
つけた後、4時間から6時間香りが持続する「ミドルノート」
そして、最後、一日が終わった後に肌に残る香りが「ベースノート」と言うのだそうです。
トップ、ミドル、ベースの3種類を合わせて、自分のオリジナルの香りにしていくんでよ。
トップ、ミドル、ベース、それぞれ最低でも2種類、最高は4~5種類選んで良いそうです。
この選び方とそれぞれの香りの配分が世界にひとつしかない香水になるんですね。
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まず最初にそれぞれの香りを選んで、アリフさんに渡します。
アリフさんは、私が選んだ香りの基を、私のイメージしている香りになるように調整して混ぜてくれます。
この作業を最高3回繰り返して、自分のイメージにぴったりくる香りに仕上げます。
私は1回目はちょっと物足りない香りがあったの、でそれを足してもらって2回目でOKでした。
このコース、3時間のワークショップは、この調合の段階を自分ひとりで行うのですって。
私が選んだコースは所要時間20分との事でしたが、
この時点で既に35分経過・・・。香りの選ぶのに時間がかかってしまったせいです。
香りが決まってしまえば、あとはアリフさんにお任せして待つのみ。
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ちょっと驚いたのが「あなたの香水に名前を付けてください」と言われた事。
アルファベットで自分の付けた名前を香水のビンに張るラベルにプリントしてくれるんですって。
オリジナルの香りにオリジナルの名前まで付けていいなんて、とっても嬉しくなっちゃいます。
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待つこと約10程度で完成しました!!!!
右側の小さな袋には、試して調合してもらった2回分の香水が入っています。
オリジナルの名前が印刷されたラベルを貼った香水は、この後ちゃんと紙の箱に入れて渡してくれます。
「今日作った香水は、今はまだ途中で、調合した後3週間位経って出来上がりと言えます。
それぞれの香りがひとつの香りとしてしっかりになじむまでに3週間くらい必要なので、
実際に使うのは3週間待ってからの方が良いですよ」との事。
へぇ~。香水に待ち時間が必要だなんて、今まで知りませんでした。
この世界にひとつしかない香水は、レシピを保管しておいてくれるので、
使い切ってしまってもまた同じ香りを作って貰えるそうです。
バリ島でのスペシャルなお土産として、
恋人や奥様、だんな様ののイメージで世界に立ったひとつだけの香水を作る・・・。
作っている時間の全て相手のことをずーっと考える訳ですから、
な~んてロマンティックなんでしょう。
そして自分の感性で作った香水をプレゼントしちゃうなんて、
これ以上に粋でお洒落なプレゼントはないと思います。
大切な方へのスペシャルなプレゼントに、是非お勧めです!!!
香りには人それぞれ好みがあって、それをしくじるととっても残念なことになりかねないので、
プレゼントしようと思っているお相手の香りの好みの事前調査は必須ですよ(笑)