皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
さて、日本国内で日本の各地方に残る、伝統的な民家を訪ねようと思ったら、
その地方の特別な場所に行かないと見られない事が多いですね。
バリ島では、バリの伝統的な民家で今も人々が生活している場所が幾つかあり、
観光客が訪れて民家の中まで見せてもらえる場所があります。
有名なガイドブックには必ずと言って良いほど載っている「プングリプラン」。
この村は、今でも伝統的なバリの民家だけで構成されている事で有名ですが、
だた、南部からはちょっと遠いのが難点。
そこで、南部からもっと近くて行き易い場所で、バリの伝統民家にお邪魔出来る場所があるので、
今回皆さんにご紹介したいと思います。
ここが、今回訪れたバトゥアン。素朴なバリの民家に観光客がお邪魔出来ちゃいます。
素朴な石のレンガを積み重ねた、独特の間口の狭い門から入ります。
門を入ると、また石の壁がありました。
石の壁の前に置かれた石像の耳には、赤いハイビスカスの花が飾られています。
壁を通り抜け、民家の敷地内へ。
一番最初の建物が台所です。 台所は敷地の南に造られるそうです。
茅葺屋根の台所の中に入ってみると・・・
レンガ造りの、薪で煮炊きするかまどがありました。
写真では見え難いですが、薪には火が点いていました。
でも、調理のおいしい匂いは全然匂っていなかったので、
観光客用にわざわざ燃やしてくれていたのかもしれません。。。
敷地の中に独立した家屋が建っているのは、バリならではの建て方。
ターコイズブルーのペンキで塗られた柱のこの家は、来客用の家だそうです。
軒先にぶら下がっているオイルランプがノスタルジック。
来客用の家とはいえ、そこは素朴な民家。家の中には簡素なタンスがひとつと、
一人用の木製ベッド2台が並んでいました。 これだけで他に余分なスペースはありません。
来客用の家の先にあるバレの縁側(?)では、なにか干しているみたいです。
何を天日干ししているのかしら??
聞くと、お米から作られたバリのお菓子だそう。
天日でよく乾かした後、油でカラッと揚げるそうです。
甘い味がする、日本で言うとお煎餅に近い感じのお菓子になるそうですよ。
これはまだ天日に干し始めたばかりの様子。 厚みもあって色もまだ真っ白。
敷地の奥の方に井戸がありました。
井戸の後ろには料理に使う薪が積み重ねてあります。
薪置き場の右横の小さなケージの中に、見慣れない動物が・・・。
近くまで寄ってみると、ナント! ハリネズミでした。
ハリネズミの赤ちゃんの姿もありました。小さくてもその背中には沢山の針が。。。
親子で寄り添う微笑ましいハリネズミ。
背中の針が立っていないので寄り添っても大丈夫みたいです。
普通は村の集会場にあるクルクル。日本で言うところの「半鐘」の役割をしますが、
この民家の中にもクルクルがありました。
昔は、泥棒が入ったりと言うような、緊急時に鳴らして隣近所に知らせたそうです。
バリの民家の中で、一番大切な場所であるお寺は、敷地の北東に造られます。
この日私は女性ならではの理由で、残念ながらお寺の中には入れませんでした。
以前はこの民家でも豚を飼っていたそうですが、匂いの問題なのか、今は豚は飼っていません。
ハリネズミは豚の代わりに飼っているのですか? と、住民の方に聞くのを忘れてしまったので、
また別の機会があったら聞いてみたいと思います。
とても素朴な生活の様子が間近で見ることがバリの伝統的な民家。
ウブド地区からなら、20分掛からない位の距離ですし、
クタやスミニャック等の南部地区からでも1時間程度で行ける距離です。
(渋滞などで所要時間は変わりますので予めご了承ください)
このバトゥアンにあるバリの伝統的な民家には、
バリ王の日本語ガイド付き専用車チャーターでお出かけ頂けます。
興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせくださいね。