皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
今回は、建築が好きな人、興味がある人は必見! の、
ギャニャール県に出来た『タマンヌサ』をご紹介します。
この『タマンヌサ』は、インドネシア国内のユニークな特徴のある家をひとつの場所に集めた、
バリ島には今までになかったタイプの文化的テーマパークです。
赤道にまたがって東西5,110キロメートルに伸びているインドネシアは、
世界最多の島嶼を持つ国。 その数は1万数千にも上ります。
ユネスコの世界文化遺産や、世界自然遺産に登録されている場所も多く、
実際に足を運んでみたくなるのですが、実際に訪れるとなると、
時間もお金も体力も相当必要になるので、現実的に難しい。。。
そんな、『行ってみたいけど、実際行くにはちょっと難しい』 という夢を叶えてくれるのが、
この『タマンヌサ』なんです。
インドネシア国内で実際に使われている住居を解体してバリ島に持ち込んだこのテーマパーク。
そのほんの一部を早速ご紹介しましょう。
バリ島南部から車で約2時間弱。 青い海が臨めるイダ・バグース・マントラ通りを進んで、
「バリサファリ&マリンパーク」の先を内陸側に入ったところにある「タマンヌサ」。
メインゲートの手前には、大きな看板が建っていて、
バリを象徴しているガムランを持って行進する石像が目を引きます。
「タマンヌサ」の正面入り口。 ここで入場料を支払って園内に入ります。
この辺りはまだ沢山の自然の残る、とっても静かな場所です。
入り口を入って真っ直ぐ進むと、展望の開けた場所から辺りの景色を眺める事が出来ます。
手前に見えているのは棚田。
奥の方にも椰子の木や亜熱帯の木々の向うに棚田が見えています。
まず、園内の進行方向に向って右手にある、博物館のような建物の中に入ります。
このイントロダクションと呼ばれている館内には、バリヒンズー教の聖獣バロンや、
カリマンタン島の巨大な木彫りなどが展示されています。
この建物の中の階段を下に降りて行くと・・・
近代的な階段の周りに薄暗い洞窟が現れます。
薄暗い中を注意して進んでいくと、こんな巨石が出迎えてくれます。
まるで石器時代にタイムスリップしたみたい。
石器時代の道を抜けると、目の前に現れたのが、
ジョグジャカルタにある世界文化遺産 『ボロブドゥール』のミニチュア。
実物に比べると確かに造り物然として見えるのは否めませんが、
実際に見た事のない方には「実物を見てみたい!」と思わせてくれるのに十分な迫力です。
ボロブドゥールのミニチュアを過ぎて、パーク内の順序に従って進んでいきます。
次に現れたのは「パプア(イリアン・ジャヤ)」の住居。
南国ならではの素朴な建物にワクワク。。。足が速まります。。。
住居の中はこんな感じ。 とてもシンプルな造りです。。。
なんと、テーマパークならではのおもてなし、
本物のパプア人と一緒に記念撮影出来ちゃいます。
パプアの次へ、パーク内の矢印に従って進んでいきます。
そこには、ヌサ・トゥンガラ諸島の東部、西部の住居が建ち並んでいます。
とてもシンプルな作りに見える木造住居の壁には、ユニークな伝統的な彫刻が施されています。
ヌサ・トゥンガラ諸島の東部の住居を飾る彫刻は、
平面に少しだけモチーフを盛り上がらせて、周りを伝統的な模様で囲んでいます。
この特徴的な屋根は、ヌサ・トゥンガラ諸島の東部、リオ地方の住居。
これは、スラウェシ島のミナハサ半島の中央にあるゴロンタロ州の住居。
高床式の木造です。 広い屋根付きのテラスは、風通しが良くて気持ち良さそう。
次は、スラウェシ島西部のママサ県の住居。
水牛の頭蓋骨が住居の飾りとして飾られていてびっくり。
スラウェシ島出身の男性もにこやかで、記念撮影にも快く応じてくれました。
次の住居は、コーヒーでも有名なスラウェシ島のトラジャ地方の住居。
この船のような独特な屋根が象徴的で、壁には目を見張るほどの彫刻が施されています。
次は、カリマンタン島の東部の住居。
テラスに施された彫刻は、黄色、白、赤、そして黒で彩色されています。
カリマンタンのユニークは模様は、基本的に左右対称になっています。
次はスラウェシ島、ランプンの住居。 こちらもすっきりとした木造の高床式。
こちらもスラウェシ島、パレンバンの住居。 木造ですが壁を白く塗っているのが珍しいです。
続いては、カリマンタン島西部の住居。
住居というよりは、庄屋さんの大邸宅、といった趣きです。
民族衣装を着た女性が、両手にお皿を持って踊る、独特なご当地の踊りで出迎えてくれます。
ここまでがパーク内の約半分ですが、
バリ島では見かける事が少ない、インドネシアの他の島々の住居、如何でしたか?
インドネシアの伝統的な住居は、木やワラや椰子の葉等の自然素材を利用して造られていますが、
地域独特の特徴ある彫刻や飾りで、住居の外観を装飾しているのが目を引きました。
それでは、後半をお楽しみに。。。