皆さん、こんにちは。 バリニー王の嫁、キタです。
今年もニュピが近付いて来ましたね。。。
静寂の日、今年2015年のニュピは3月21日。
ニュピはバリ島全域で火と電気の使用が禁止される日です。
そして、ニュピ前日の3月20日の夜には、
毎年恒例の『オゴオゴ』のパレードが各地で行われます。
『オゴオゴ』は、ニュピの前に悪霊を追い払う為に行われるのだとか。
悪霊の象徴として作られたオゴオゴは、どれも独特な迫力に溢れています。
以下は、去年までのオゴオゴの写真。。。
オゴオゴは、それぞれバンジャール(村の組合)の単位で創作します。
各バンジャール毎に趣向を凝らして作ったオゴオゴは、
パレードでその出来を競い合うコンテストも同時に行われています。
このオゴオゴ、作るときは頭と胴体を分けて作るんですよ。
一番最後の仕上げで、やっと頭と胴体を繋げるんです。
何故、頭と胴体をくっつけるのが一番最後なのか?
それは、頭と胴体を先に繋げてしまうと、悪霊が中に入ってしまう、と信じられているからなんです。
こちらは子供が作ったオゴオゴ。製作には大人にも手伝って貰うようですが、
こんな風にバリ島の文化が代々受け継がれて行くんですね。。。
お揃いで作ったTシャツがオゴオゴを担ぐ為のユニフォーム。
どの子供も晴れやかな顔で自信作のオゴオゴを担いで練り歩きます。
近年のオゴオゴは、その主な材料に発砲スチロールが使われていました。
発砲スチロール製のオゴオゴは、
昔ながらの竹の枠組をセメントの袋で覆って作られていたものよりも、
格段に形成が簡単な上、軽量なので担ぐときの負担が軽減される為、
あっと言う間にバリ中に広がりました。
時代と共に、オゴオゴの装飾はもっと華美になり、
電気が付いたり、翼を開閉したり、口から煙を吐いたりする、
ハイテクオゴオゴまで登場していたんです。
ところが、今年、2015年のオゴオゴからは、
バリ島でオゴオゴを作るために昔から使われていた材料、
竹と紙(セメントの袋や新聞など)を使ったものでないと、コンテストの参加資格が貰えない、
というお達しが、デンパサールで出されました。
コンテストで採点してもらえるのは、竹と紙で作られたオゴオゴだけなんだそうです。
発砲スチロールではない、昔ながらの材料で作ったオゴオゴ。
今年、オゴオゴを見る事が出来る方々は、
どんな材料で作られているか、想像してみるのも面白いですね。
オゴオゴが始まるのは、夜、暗くなってから。
地域によっては、道路を夕方から完全に閉鎖してしまうところや、
一時的にパレードが通る時だけ、通行止めになる場所などがあるので、
お出掛けの際には、きちんと事前に情報収集して下さいね。