スミニャック地区の繁華街、ブティックとレストランの激戦区となっているオベロイ通りの東側に、
2012年12月にオープンしたエビ料理の専門店、Sambal Shrimp(サンバル・シュリンプ)。
東端という表現の方がふさわしい、繁華街から外れたへんぴな場所にあるのに、しっかりお客さんで賑わってます。
エビ好きさんには絶対に行ってもらいたい、こちらのレストランをご紹介!
1階はお洒落なインテリア屋さん、2階がレストラン、サンバル・シュリンプ。
サンバル(SAMBAL)とはインドネシアの辛いソースなので、てっきり辛いエビ料理屋さんなのかと思っていたのですが、
辛い料理ばかりじゃありません。辛い味付けの料理はメニューリストに唐辛子の絵が付いているので一目で分かるし、
お子様や辛いものが苦手な方でも普通に食べられる料理が殆どです。
それでは、さっそく店内へいってみましょう。
階段を上り2階へ行くと、お店の看板が目の前に飛び込んできます。
入口左手のテラスには、ソファ席と椅子席。
壁にはジョグロ様式というジャワ彫刻の木材が。 |
高級感で溢れていて優雅。そして、インドネシアンな雰囲気全開。
この界隈では、インドネシアンな雰囲気のお店ってここだけな感じです。
各テーブルに置かれたランプの隣にある籠は、エビの殻入れ。
このタイプの籠をバリではよく見かけますが、元々はボコール(BOKOR)
というバリヒンドゥーの祭事に使っている丸型のお盆のようなものを見た外国人がインテリア用にアレンジし、それが広まっていったそうです。
素敵なアイディア。
お次は屋内へ。
高い天井を見上げると、中央にはドドーンとシャンデリア。
こちらのシャンデリアは貝殻で作られていて、とてもオシャレ。
大きくて見応えありなので、是非、実物をご覧いただきたい。
バーカウンターもあります。
ドリンクにも力を入れていて、オリジナルのカクテル、
ノンアルコールカクテル、更に、バリ島では数少ない生ビールもあります。
エビ料理をおつまみにバータイム、というのもいいですね。
店内の奥、裏テラスにも席があります。
池と庭があり、趣の違うこちらの席も優雅。
続いては、メニューのご紹介。
Mango Frozen Martini(マンゴーのフローズン・マティーニ)
メニューにあるフローズンはテキーラベースのフローズン・マルガリータですが、
フルーツ入りフローズンの場合はウォッカベースの方が良いと、
ここのレストランマネージャーMさんがすすめるので、お酒がわからない私はそのおススメ通りにしてみました。
(実は撮影前に誤ってちょっと机を蹴ってしまいまして、少しこぼれてますが。)
マンゴー入りカクテルは、マンゴーが美味しい季節限定!
さらに飾りのマンゴーがかわいい!
マンゴーが濃厚で、ドロッとしてます。
奥に小さく見えるのはビンタンの生ビール。
Cinderella(シンデレラ)
ノンアルコールのカクテルです。グラスもオシャレ。シンデレラなのに王子様が居ないのが残念なところ・・・
料理を注文すると、フィンガーボールと無料のパンを出してくれます。
このパンにもこだわっているそうです。
お料理を待っている間に全部食べてしまいたくなるのを我慢して、お料理へいってみましょう。
まずは、エビとはかけ離れたところから。
Creamy sweet corn soup(スイートコーンスープ)
コーンポタージュ好きさんに絶対おススメ。
ホットでも冷製でもいけます。
パンのお供にもピッタリ。ポタージュ好きとしては数人でシェアするよりも、一人一皿でいきたいところ!
お皿はバリ島の有名な食器メーカー、ジェンガラ・ケラミック、通称ジェンガラです。
CALAMARI fritto(カラマリ・フリット)
イカも美味しい。ゲソも柔らか。緑と赤のソースは、どちらも辛いので気を付けて!
こちらのお皿もジェンガラ。
それでは、肝心のエビ料理にいってみましょう。
Shrimp "URAB" salad(シュリンプ・ウラブ・サラダ)
ウラブ・サユールという、軽く茹でたお野菜にココナッツフレークを和えたバリの伝統的な冷製サラダに、
エビを入れてアップグレード。
Shrimp, squid, and banana sprout "ESCABECHE"(エスカベッシュ)
フランス料理のマリネで、エビ、イカ、そして、なんと驚き、バナナの芽を使っています。
バナナの芽を料理に使うというのがバリ島らしいアイディア。
バナナの芽は季節ものなので、使えないときもあるそうです。
緑の葉っぱはバジルの一種、クマンギです。
Spicy & sour shrimp soup "BUMBU KUNING"(ブンブ・クニン)
トムヤムクンのようなスープで、大きなエビがゴロゴロと。
Deep fried shrimp "SOCKS"(ソックス)
サクサクで、手が止まらないエビ脚の唐揚げ。
Sambal Shrimp(サンバル・シュリンプ)
このお店の看板料理で、店名にもなっています。
オリジナルのサンバルパウダーで少し辛い味付け。
よく肥えたエビを、手でワイルドにいただきましょう。
頭にはエビミソが詰まってて、頭の中まで美味しい!
100グラム単位(4尾程度)での注文なので、大人数でも少人数でもお一人様でも、
大食の方でも小食の方でも、思う存分に堪能できます。
画像は200グラムで注文したものです。
Cold Kemangi & Lime Shrimp(コールドクマンギ&ライムシュリンプ)
こちらは辛い料理を食べることができない人のために作ったというメニュー。
冷えた状態で出てきます。
ただの茹でエビとは違います。茹でる前にクマンギとバジルを入れた冷水に一日浸しておき、
クマンギとバジルと一緒に茹でるそうです。
器は大きなワイングラス型で、見た目もオシャレ。
こちらも100グラム単位での注文で、やっぱり頭にはエビミソが詰まっています。
そして不思議なことに、普通はドロっとしているエビミソが固まっているのは、
生きたままの新鮮な状態で茹でてから一気に冷やすからだとか。
こちらの画像も200グラムで注文したものです。
取り皿もジェンガラで、エビもジェンガラも大好きな私はMAXハイテンション♪
AJILLO "Shrimp with garlic & lemongrass olive oil"(エビのアヒージョ)
オリーブオイルとニンニクで煮込んだスペイン料理のアヒージョ。
マネージャーのMさんより、オリーブオイルを具にたっぷりかけて食べてください!と。
ひそかに私の一番のお気に入りであります。ところで、ホールの黒胡椒がエビの目玉と似てますよね?
AJILLO "Minced shrimp stuffed mushroom with garlic & lemongrass olive oil"
(エビのすり身を詰めたマッシュルームのアヒージョ)
肉厚のマッシュルームがジューシー。
こちらの黒いツブツブも、もちろんエビの目玉じゃありません。
ところで、AJILLOなんて読めない人は私だけではないはず!
料理すら、何それ?なんて思いますよね???
アデージョ(古いネタですが)とも違います。
私の友人は普通に読めてましたが・・・ナイスアデージョ!
オリーブオイルをパンに付けて食べるのも美味しいですよ、とマネージャーMさん。サンクススリーレオン!
Pan fried "Red Slipper Lobster" with garlic & lime (XL size)(ロブスター)
こちらはセミエビのXLサイズ。
サイズは500グラム以上のLか、700グラム以上のXLのみです。
こんなに大きなセミエビは、他のお店ではお目に掛かれません。
なぜなら、500グラム以上のセミエビは、ここサンバル・シュリンプで買い占めているから!
ふっくら焼き上がってて全身美味しい。出来上がるのに30分かかります。最初に注文して、他の料理を堪能していましょう。
Shrimp cocktail with aurora sauce(シュリンプ・カクテル)
こちら、パンに乗せてガブッと。これもマネージャーMさんが教えてくれました。
ここでもあえてのパン登場。
ナイスアデオス!
Shrimp Panini plate(シュリンプ・パニーニ)
パニーニ、サラダ、フライドポテトのワンプレート。
パニーニにはチーズが大量に入ってるので、チーズ好きにはとても嬉しい。
パンは厚さも焼き方もこだわりの特注。
しっかり厚みがあって、ぺちゃんこパニーニじゃないから更に嬉しい!
Garlic butter shrimp plate(ガーリックバター・シュリンプ)
エビ、サラダ、ライスのワンプレート。画像左下、木の器に盛られているのは、
サンバル・マタという見た目からは想像できない辛さのサンバル。赤い唐辛子を除けてもまだ辛いので気を付けて!
サンバル無しでも十分美味しいけど、このサンバル・マタをアクセントに少しだけ乗せて食べるのもオススメ。
それでは最後のお料理。
Shrimp sambal matah(シュリンプ・サンバル・マタ)
前出の、予想を超える辛さのサンバル・マタをエビに和えた料理。本当に辛いけど、美味しいので試してほしい逸品!
頼めば辛さ控えめにアレンジも可能。サンクススリーニキータ!
それでも相当な辛さですが。
こちらのお店、インテリアには、キャンドルフォルダーからお皿1枚1枚までこだわりの小物をチョイス、
テーブルから椅子まで全てオーダー品。
インドネシアで採れる鮮度の高い河エビ・海エビ、バリ島で採れる新鮮な野菜を使用していて、
ホールスタッフとバーテンダーはOMOTENASHIの教育を受けていて、
キッチンスタッフは長期にわたる技術研修、衛生管理研修を受けているそうです。
営業時間は11:00-25:00、定休日はニュピ(バリ島のお正月ともよばれ、外出禁止となる日)の前日と当日のみです。
毎週木曜日、5分程度の短いバリ舞踊ショーが19:00からと20:30からの2回開催されます。
長いダンスには飽きてしまうけどちょっとだけ見たいという方にも良いですね。
スペイン万博で日本代表マネージメントとして優勝経験があるマネージャーMさんが、カクテルメニューをコーディネート。
なので、クオリティーはワールドクラス。
ところで、スペイン万博って何?と思って調べてみたら、
日本では殆ど話題にならなかった2008年に開催されたサラゴサ万博で、
2005年に開催された愛知万博からのバトンタッチだとか。
北京五輪と同じ年に開催されたようです。
女子ソフトボールに注目していたあの頃でした。
エビは適度に火が通っていてプリプリ、味付けもお上品!
大勢で行くと沢山の料理をシェアで楽しめて、エビが大好きな方でも満足されると思います。
好青年(ここ、ポイントです!)のマネージャーMさんとスタッフが気持ちの良い接客をしてくれて、
大人っぽいシックな印象のレストランですが気取った感じが無く、大人数でも少人数でも、お子様連れにもデートにも、
ランチにもディナーにもおすすめのレストランです。もちろん、お一人様にもおすすめです。
私は、あえてのお一人様でも行きます。
レストランのホームページ http://sambalshrimp.web.fc2.com/index.html
住所 Jl Kayu Aya (Oberoi) No,06 Lt.2
電話番号 0361-738389