バリ島の旅行中の楽しみとして、お食事を挙げる方は数多くいらっしゃいます。
「日本では食べられない美味しいものを食べてみたい!」と言うのは、海外旅行の楽しみですよね。
そして、バリ島へ旅行にいらっしゃった方々から「食事に困る」というお話を聞いたことが無いのは、お米を主食にしているバリ島には、日本人の口にも合うお料理が沢山あるからだと思います。
今回皆さんにご紹介したいのは、インドネシア料理の中でも有名な「アヤムゴレン」と「ナシゴレン」のローカルワルンです。
「アヤムゴレン」はインドネシアのフライドチキンで、「ナシゴレン」はインドネシアのチャーハンです。ふたつともとってもポピュラーなインドネシア料理で、日本人の口にも良く合います。勿論、バリ人もインドネシア人も大好きな料理で、このふたつの料理を出すローカルのワルンは数えきれない位あります。
バリ島では、このように通りに面した場所に夜だけ出現する、いわゆる出店スタイルのワルンがとっても多いんです。
ワルンの前を通り過ぎるオートバイや車からでも何を売っているのかが分かるように、目立つカラフルな絵が描かれた、インドネシアではスパンドックと呼ばれている大きな幕が出店スタイルのワルンの特徴です。
イラストの描かれた大きな幕の裏側に、ここで食事をする為のテーブルとイスが並べられています。ちなみに、この場所は昼間は洗車場として営業しているお店の駐車場なんです。洗車場が営業を終えた後、誰も居なくなるこの場所を間借りして、毎日夜7時ごろから営業しています。
この出店スタイルのワルンの特徴は「早い・安い・旨い」。食材の仕込みは日中家で済ませた状態で夜から店開きをするので、注文が入ると直ぐに調理してくれます。
仕込み段階での茹でが済んでいるアヤムゴレン用の鶏肉は、ターメリックなどの香辛料が染み込ませてあるので黄色い色をしています。アヤムゴレンは、胸肉ともも肉から好きなほうの部位を選べるんですよ。
これを年季の入った中華鍋で揚げていきます。
揚げ専用の鍋から鶏肉を引き上げながら、隣の鍋では、ナシゴレン用のキャベツを炒め始めるところです。
このワルンのスタッフは若い男性が二人。てきぱきと注文が入った順に調理をしていきます。
これはナシゴレン用に白いご飯が入ったところです。
ナシゴレンの味を決める自家製のトマトソースが入りました。
トマトソースが全体に馴染むとこんな感じになります。
ナシゴレンをお持ち帰り用に包むのは、こんな風に紙を使うんですよ。
ナシゴレンには欠かせない目玉焼き(実際には油で揚げているので目玉揚げ、ですね)を上に乗せて出来上がり。
仕上げにサンバルを少々付け足します。具はキャベツと目玉焼きだけのシンプルなナシゴレンですが、なかなか美味しいです。このワルンの人気メニューのナシゴレンの値段は1人前で10,000ルピア(日本円で100円以下!)。ボリュームもたっぷりなのでとってもお手頃です。
アヤムゴレンの方はと言うと、こちらもお持ち帰り用にサンバルと付け合わせのお野菜を包んで貰いました。付け合わせのお野菜は定番の生キャベツときゅうり、そして生バジル。
アヤムゴレンを食べる時に欠かせない、サンバルがたっぷり入ったビニール袋も一緒にお持ち帰りします。
もも肉を選んだお持ち帰りのアヤムゴレンをお皿に盛りつけるとこんな感じです。
出店スタイルのワルンで人気の美味しいお店は、いつもお客さんが居て繁盛しています。
でも、日本人として考えると、その場で食べるのはあまりお勧め出来ませんので、お試しの場合はお持ち帰りをお勧めします。
オシャレなカフェや豪華なホテルのレストランで旅行の醍醐味であるお食事を堪能しつつ、時間があったらこんなローカルワルンを覗いてみるのも面白いと思いますよ!