バリ島の観光地として不動の人気を誇る「タナロット寺院」。
満潮時には海に浮かんでいるかのように見える大きな岩の上に建てられた寺院は、
夕刻、太平洋に沈んでいくサンセットの絶景が見られる場所としても有名で、
世界中から訪れる観光客が後を絶たない場所です。
そんな世界中の人々に大人気の観光スポットは今、
新しいニューノーマルに対応する為に入場時のチケットをスキャンして入場者数を把握したり、
景色を眺めるポイントにもソーシャルディスタンスを保てるように対策を施したりと、
色々工夫をしていましたのでその様子をご紹介させて頂きたいと思います。
タナロット寺院に行く時に車で入る最初の入り口ゲートがこちら。
真っ白で真新しい「Selamat Datang di DTW Tanah Lot ようこそタナロットへ」の文字がお出迎え。
入場者は車に乗ったままで入場チケットを購入します。
チケット売り場のポスターには「入場チケットは持っていて下さい」と書かれています。
入場チケットを購入した後は整備された広い駐車場に車を停め、そこから徒歩になります。
寺院へと向かう参道の手前、一番最初に通るのがこの割れ門です。
割れ門の両側にはバリの正装をした男女の石像が2組建てられています。
バリの象徴的な石像は色鮮やかな色彩で彩られ、入場者をお出迎えしていました。
いつもは順番待ちをするほどの人気写真スポットであるこの割れ門。
割れ門に施されているバリならではの繊細で美しい彫刻は、いつみてもうっとりしてしまいます。
ソーシャルディスタンスの対策として、チケットを確認する場所の手前の路面に
新しく順番待ちの立ち位置が記されていました。
入場者管理を担当するスタッフは、チケットに印刷されているデジタルコードをスキャンします。
現在タナロット寺院に入れる時間帯は朝6時から夜9時までとの事でした。(2020年10月現在)
実は、私はうっかりして車の中にこの入場券を忘れてしまったので「車の中に忘れました」と担当の男性スタッフに伝えたところ、「今はスキャンしないと入れないのでチケットは持ってないとダメです」と言われて一旦車まで戻って取りに行きました。。。
専用の携帯電話を使ってのスキャンはほんの4-5秒くらいで済みますので時間は掛かりません。
10月中旬の日曜日でしたが、いつもは賑わっている参道のお店は閉まっているところが多く、ひっそりとしていました。
こちらはタナロット寺院へと続く道へと下りて行く階段にある、2つ連続して建つ割れ門です。
いつもかなり混んでいる為、この2つの割れ門を通行者が入り込むことなく写真が撮れる事ってほとんど不可能なのですが、この日は誰も人が写りこまない写真が撮れました。少し曇っていたので、いつもは真っ青で鮮明な水平線が薄くなってしまったのは残念。。。
新しく塗りなおしたばかりと思われるピカピカの金色が塗られた石像が、タナロット寺院の割れ門を守っています。
2つ連続しら割れ門を抜けると、その先には広い庭園が広がっています。
芝生や植木はきちんと手入れがされていて綺麗に整っていました。
タナロット寺院がある敷地内には、徒歩で行ける距離に全部で5つの寺院が建っています。
5か所に寺院全てを回るには多少時間が掛かりますが、遠目に見るタナロット寺院を撮影する為の絶景スポットは、参道からほど近いPURA ENJUNG GALUH(エンジュンガルー寺院)というお寺の手前にあります。
絶景スポットのエンジュンガルー寺院まで行く途中では、海を背景にしてこんな景色も見えるんですよ。
エンジュンガルー寺院のすぐ手前にあるタナロット寺院を見る為の絶景ポイントから見た景色はこんな感じです。曇り空のせいで、真っ青な水平線が写せなかったのが残念です。。。
この美しい景色を眺めながら、ベンチに座って休憩する事も出来ます。
石で造られたベンチには必要な間隔を保つための印が付けられていて、このような完全な屋外であってもソーシャルディスタンスに配慮していました。
ふと気が付くと、タナロット寺院の方角の植木の上にお供え物が置かれていました。
ここからお祈りを捧げたバリの人は何をお祈りしたのでしょうね。。。
こちらが絶景ポイントの少し先にあるエンジュンガルー寺院です。小さなお寺ですが貴重な役割を持っているのでしょう。
一般的にタナロット寺院を見学する時と同じ、海岸の方へ歩いていくと、新しい建物と真新しいバナーが目に入りました。
タナロット寺院が所在するタバナン県の警察と、タナロットのライフガード達が写真に写っていて、
先月行われたガルンガンとクニンガンのお祭りにたいするお祝いの言葉が印刷されています。
タナロット寺院を見学出来る岩場は満潮時になると強い波が打ち寄せて来て、
波に洗われた岩は滑りやすいので、ライフガードは安全の為にも居てくれたほうが安心ですね。
こちらが下から撮影したタナロット寺院です。
とても大きな岩の上に建てられているので、もっと近付いた撮影の場合は、下から見上げるようなアングルの写真になり、全体が写らなくなってしまいます。
タナロット寺院からの帰路。
割れ門の両側に建てられている石像にも綺麗な金色が塗られていました。
来る時に最初に通り抜ける割れ門の裏側(海側)には、立派な竜の石像が施されていました。
細かな部分まで沢山の色を用いて美しく塗られた竜。
この先世界中のお客様をお迎え出来る時が来るまで、綺麗な色のままでいられると良いですね。
サンセットのタナロット寺院は特に美しいですが、波音を聞きながら眺める昼間のタナロット寺院もなかなか良かったです。
この日は曇っていましたが、お天気が良い日の日中は日差しが強く日焼けをしやすいですので、
美白を守りたい方は帽子やスカーフ、日焼け止めローションなどで日焼け止め対策をお忘れなく!