バリ島でバリ人の日常生活に欠かせない日用品などは市場で多く売られているのですが、最近では日用品を専門に取り扱うお店が出来ています。
バリ島での日常生活に欠かせない日用品やキッチン用品には日本とは違ったものが多くあり、とても興味深いです。
バリ島でもお金持ちのお家にはフローリングの床もありますが、一般的なお家は、基本的に室内の床はタイル張りなので、タイル張りの床のお掃除の方法は、まず最初にほうきで床を掃いてゴミをキレイにしてからモップ掛けをします。ゴミと言っても、ほこりよりも砂ぼこりの方が多いですが・・・。
バリ島の一般家庭では、日本のように掃除機を使って掃除が出来る場所自体が無いんですよね。
今回はバリ島の日常生活に欠かせないキッチン用品や日用品の専門店を訪ねて来ましたのでご紹介したいと思います。
場所はジンバラン。道路に出ている看板は小さめで気を付けていないと見落としそうでした。
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お店の名前は「DAPUR PRIMA ダップール プリマ」。
インドネシア語でDAPURダップールは「台所」の事です。
道路沿いに自動車数台分の駐車場があり、その奥が店舗の建物になっています。
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店舗と言っても、倉庫のような感じです。
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キッチン用品の中でも、日本ではあまりお目に掛からないようなものを探してみました。
まずはこちら。長方形のまな板のようですが、よく見ると表面にトゲトゲしたものがあります。
長さは大体30~45センチ、幅は10~12センチ位といったところでしょうか。
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もっと近づいて見てみると、やっぱり板に釘のようなトゲトゲが付いています。
さて、何に使う道具か分かりますか?
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この道具は「Parutan パルタン」と呼ばれる道具で、主にココナツをすりおろす時に使います。
バリ料理やインドネシア料理にはココナツをフレーク状にしたものをよく使いますので、
ココナツの実をすりおろすにはこのくらいの大きさが必要なんですね。
こちらは日本でも売っていますね。揚げ物を油から上げる時等に使う網状になったオタマ、網杓子です。
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上の写真のように、普通の細かい網が使われている網杓子も売っていますが、
手作りの味わいある素朴な作りの網杓子もご覧下さい。。。
この深さのある網杓子は、インドネシア人の大好きなミー(ラーメン)を茹でているお湯から上げる時に使います。
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こちらは揚げ物用の網杓子。インドネシア人は揚げ物が大好きですから、大きな網の目で油の切れも良さそうです。
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これも日本でも売っていそうでなかなか売っていないかも・・・な、片方の持ち手が上向きに付いたフライパンです。
屋台やローカルのワルン(食堂)で使われていて、主にナシゴレンや野菜炒めなどの炒め物料理をする際に使われます。
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そして、このフライパンをキレイにする道具として売られているのがこの道具です。
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見た目はお茶に使われる道具の茶筅(ちゃせん)に似ていますが、使い方は全然違います。
この道具でフライパンにくっついている野菜クズや油をササっと払い落とすんです。
特に屋台やワルンでは料理の度にフライパンを洗う事はほとんど無いので、
このSAPU(サプ=ホウキ)と呼ばれる道具でササッとフライパンの中をキレイにして次の料理を作っています。
そして、こちらの道具。これは何の料理に使う道具か分かりますか?
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(あらら、良く見たら中に張ってあるステッカーに答えが書いてありますね・・・笑)
更にヒント。このうちわのような道具とセットで使われる事が多いです。
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正解は、サテ(インドネシアの焼き鳥。食材は鶏肉が主です)を焼く為のコンロです。
コンロの中に炭を敷いて、このうちわで炭を扇ぎながら焼くんですよ。
うちわで扇ぐのは疲れるからでしょうか、うちわの代わりに小型の扇風機を使って風を送っているお店も多いです。
そして、これはインドネシアの家庭で一般的に使われているホウキです。
ホウキの材質は自然のモノからプラスチックまで色々ありますが、
個人的な経験からタイル張りの床にはプラスチック製よりも断然自然素材の方がキレイに掃けるようです。
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こちらも日本ではお目に掛からないと思われる、食器棚。
食器棚、というよりも、台所で洗ったお皿などを置く食器置きと言った方が正しいかもしれません。
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そしてこれは洗濯物やタオル等を干す為の物干し。
日本の住宅やマンション、アパートのように、洗濯物はベランダの物干しで、ナンていう洒落たものはインドネシアの一般家庭には無いので、こういったものを使って洗濯物を干しています。
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バリ島の生活に欠かせない身近な日用品やキッチン用品をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか。
またバリ島ならではの面白いものや珍しいモノがあったらご紹介させて頂きますね。