今回は、これからバリ島に旅行にいらっしゃる皆様にも知って頂きたい事案、通称「お金見せて詐欺」について在デンパサール日本総領事館から注意喚起が出されましたのでご紹介したいと思います。
この通称「お金見せて詐欺」は数年前から被害報告がありましたが、つい先日の10月16日(木)にジンバラン地区でも発生しました。
発生場所は日本人にも人気の高いホテル「インターコンチネンタル・バリ・リゾート」の付近の路上。
詐欺を働いたのはアラブ系とインド系と見られる男女2名。
日本人旅行者(男女のカップル)が、コンビニエンスストアからホテルへ戻る途中、アラブ系及びインド系男女2名から「日本食のお店はどこにありますか?」「日本のお札を見せて欲しい」等と言われた為、相手に渡さずに1万円札1枚を手に持ったまま相手に見せたものの。後で財布内を確認した際に1万円札1枚が抜き取られた事に気付いた、という事です。お財布の中には元々5万円が入っていたので、無くなった事が確認出来たそうです。
この詐欺事件では、男性はアラブ系で英語を話し、女性はインド系でカタコトに日本語を話していたそうで、日本人カップルは別々に両名に話掛けられたそうです。カップルの内1人は千円札しか持っていない事が分かると、話し相手を1万円札を持っている人に切り替えたそうで、高額紙幣を持っているか否かを確認して役割分担をする等、なかなか巧妙な手口のようです。
この「お金見せて詐欺」は2019年から日本総領事館に寄せられた報告分だけで、デンパサール空港、クタ地区、ヌサドゥア地区、ジンバラン地区、及びウブド地区でアラブ系男女による同様の詐欺事件が発生しているそうです。
「旅行中に見知らぬ人から突然声を掛けられたり、唐突にお願い事をされたりした場合は、油断することなく直ぐに会話を打ち切り、その場から離れる等して被害を不全に防ぐように努めて下さい」と日本総領事館は注意喚起しています。
旅行中にの出会いは時にその後の人生に於いて素晴らしい出会いになる事も稀にありますが、同時にこのような日本人を狙った詐欺被害に遭ってしまう可能性も秘めています。
日本人は優しいので知らない人に声を掛けられて困っているように見えたら助けてあげたくなりますが、ココはバリ島。
日本人の優しさを利用した詐欺被害に遭わないように、「お金を見せて」など非常識な事を言われたら即刻その場から立ち去って下さいね。