バリ島は唯一バリヒンズー教徒が人口の大半を占めていますが、
バリ島以外のインドネシアの島々は、その大半をイスラ教徒が占めています。
イスラム教では年に1回、1か月間の断食を行う期間があり、
断食をする期間の事を「ラマダン」と呼んでいます。
実際に24時間ぶっ通しで、全く食事をしない断食では無くて、
朝の決まった時間から日が暮れた頃の決まった時間までの約13時間位の間、
食べ物、飲み物、たばこ等が禁じられています。
日中の暑い日でも、断食中の子供は普通通りに学校に通います。
会社員は普通に仕事に行き、肉体労働者であっても、断食中でも普通に働きます。
(断食中の仕事の効率は通常よりは落ちるようですが・・・)
バリ島はそれほどでもありませんが、ジャワ島など人口の過半数をイスラム教が占める地域では、
会社の勤務時間が通常よりも1-2時間程度早くなるところも多いです。
この時期、夕方の断食が明ける時間が近付くと、
街中のあちこちで簡易的な出店が出て、カップに入った色とりどりの液体が売られています。
これは「コラッ」と呼ばれるインドネシアのデザートです。
長時間、飲まず食わずでいたお腹が突然の食べ物や飲み物でビックリしないように、
空腹が長く続いた断食の後は、ますはじめに甘いものを口にします。
多くはオートバイで買いに来るので、
持ち帰り易いようにビニール袋に入っています。。。
ビニール袋を廃止しようと頑張っているバリ島ですが、
こんな時はちょっと目をつぶってくれるのでしょうね。。。
コラッにはいろんな種類のものがあり、
ココナツミルクを使ったもの、練乳を使ったものなど、
その地方によっても具や作り方が異なっているようです。
地元の人達は甘くてちょっとぬるい温度のコラッが大好きですが、
衛生面の点で安心ですよ、と言い切れないので、旅行者の皆さんにはお勧め致しません。
今年の断食明けの大祭「イドゥル・フィトゥリ」は6月5日と6日です。
この時期の前1週間、後2週間程度は、店主が帰郷してしまったりなど、
お店が閉まったりすることもありますのでご注意下さいね。