皆さん、こんにちわ。 バリニー王の嫁、キタです。
さて、今回も『タマンアユン寺院』で見つける事の出来る
バリヒンズー教の美しくて興味深い彫刻のご紹介、その2 をご紹介致します。
前回もご紹介したこのメインゲート。
ここからを奥に進んでいくと、程なく右側にチケット売り場があり、
そのチケット売り場の横に、闘鶏の様子を人形で再現している場所が目に入ります。
闘鶏によって流される血は、悪い神様に捧げられる為の無くてはならない大切なものなんです。
この闘鶏、神聖な儀式の一部として行なう場合は問題無いのですが、
儀式と関係なく、賭け事として行なう事は法律で禁じられているそうです。
さてさて、寄り道はこのくらいにして、早速前回の続きをご紹介しましょう。
タマンアユン寺院の境内に儀式の為に入る場合はこのチャンディを通りますが、
私達一般の観光客が入る事は出来ません。
立派な門の隣には、タマンアユンの名前入りオリジナルゴミ箱が設置されていました。
チャンディを回り込んで直ぐ目に入る情景。
メルの周りを囲むようにして建っているバレ。その土台にも素晴らしい彫刻が施されています。
これは神様のシンボル。 遠めに見ると女性のような印象を受けましたが、
ズームで寄ってみると男性のお顔である事が分かります。優しい表情ですね。
バリヒンズー教寺院に建てられているメルは、先祖の霊を祀る為のもの。
そのメルに守られるように建っているのが、神様を模しているパドマ。
タマンアユン寺院境内に建つパドマは、
向って左が「パドマ・ングラヤン」、右は「パドマ・サリ」。
「パドマ・サリ」に施されている彫刻は模様のみ。
「パドマ・ングラヤン」には神様がいるので、「パドマ・サリ」より格が上なんですって。
この写真の「パドマ・ングラヤン」は裏側なんですよ。
「パドマ・ングラヤン」の裏側には、聖鳥ガルーダに乗るウィシュヌ神。
表側にはシヴァ神がいらっしゃるそうですが、
残念ながらこの位置から表側を見る事は出来ません。。。表のシヴァ神、見てみたいなぁ。。。
この「パドマ・サリ」も裏側。 びっしりと隙間無く刻まれた、バリヒンズー教の模様。
「パドマ・ングラヤン」も「パドマ・サリ」も、本物を間近で見て頂きたい、素晴らしい彫刻です。
この日、境内のバレの土台に施されている彫刻を補修している男性を見掛けました。
長い年月を経て今尚美しい、数え切れないほどの精密な彫刻も、
こんな風にして人の手が掛けられて、次の時代へと受け継がれていくのですね。
さて、皆さんに探していただきたい石像をひとつ、最後にご紹介しておきます。
この石像は、とても綺麗なピンク色の花を咲かせるプルメリアの木の前に建っています。
記念撮影にもピッタリなので、是非探して一緒に写真を撮ってみてくださいね。
有名な『タマンアユン寺院』で見ることの出来る、ガイドブックには載っていない彫刻の魅力。
皆さんにお伝えすることが出来たでしょうか。。。
皆さんがバリ島の観光地へお出掛けになる時にも、是非自分だけの発見を探してみて下さいね。
きっと、「またいつかココに戻って来たい」と思える感動に出会えることでしょう。