世界遺産に登録された『ジャティルウィ』。
ウットリと見惚れてしまう程美しい棚田が広がる場所ですが、
「ジャティルウィの水路が工事中」との情報を得て、先週の8月31日に実際に見に行って来ました。
今日はその最新情報をお届け致します。
『ジャティルウィ』は、世界遺産に登録される以前から、
バカンスをバリ島で楽しむ欧米からの旅行者に、とても人気の高い観光地でしたが、
この美しい景色を眺めにわざわざ来る、日本人観光客は居ませんでした。
2012年に世界遺産に登録されると、その美しい棚田が世界中の人々の知るところとなり、
日本人をはじめ、欧米以外の世界各国からの旅行者が目指す観光地になったのです。
「ようこそ観光の村ジャティルウィへ」と書かれた、村の入り口の素朴なゲート。
このゲート、15年前には無かったんですよ。
ちょっとだけ、ジャティルウィの昔話をさせて頂きますね・・・。
黒い大理石に名前を刻み込んだ重厚な村の看板も、
『ガプラ』と呼ばれるバリ式の割れ門も、15年前にはありませんでした、
割れ門の間を通っている細い道が、美しい棚田へ向う唯一の道だったので、
同時に車がすれ違う時は、どちらかが一時停止をして先に通してあげる、というのが日常。
細い道の両側は自然の小高い丘で、その奥には大小様々な大きさの田んぼが広がり、
野草が風にそよいでいる、のどかな景色が思い出されます。
こちらは村の看板が立っている手前右側、川の上流方向に当たる場所です。
15年前には、川は自然のままの姿で、大きな石がゴロゴロを転がっている状態でしたが、
今では人の手が入り、川の両側も土砂崩れが起きないように整備されています。
こちらは下流方向。整備された壁の一部が、崩壊してしまっているのが分かるでしょうか。
川の中まで乗り入れた日本ブランドのショベルカーが活躍していました。
それでも、細かい作業にはマンパワーが欠かせないのか、ハンマーで大きな石を砕く姿や、
川の中、という足場の悪い条件の中で、重い石をリレーする工事の人達。
自然の力って、本当に侮れないものですね。。。
観光客が絶える事のないジャティルウィの美しい棚田は、
色んな人達の手によって支えられている事を改めて実感しました。
話は変わって、こちらはジャティルウィの棚田を一望できるレストラン、J テラス。
バリ王のツアーでも利用しているレストランで、美しい棚田が一望できます。
ここからの眺めを少しだけご紹介しますね。
明るい店内は、どこに座っても棚田を見渡すことが出来ます。
棚田により近い道路側の席は屋根が付いていないので、
日焼けを避けたい場合は、屋根の下のお席をお選び下さい。
現在、一部の棚田では一時的に稲ではなく、畑として野菜などが育てられています。
前途のJ テラスのスタッフは
「水路工事は来年2月頃まで続くそうですよ」と、話してくれましたが、
モノは考えようで、水路工事が完成したら、また以前のように全部稲田に戻るのだとしたら、
今、一部が畑になっている、レアな『ジャティルウィ』を見ておくと、
何年か経ってから、バリ島旅行を思い出すときに、きっと良い話の種になりますよ!!
珍しい川の工事を車窓から見たり、一部で作物は違っても、美しいままの棚田の景色を眺めたり、
『ジャティルウィ』はこれからも「バリ島で外せない観光地」であり続けることでしょう。
バリ王では、ご紹介した『ジャティルウィ』を含む観光のオプショナルツアーがございます。
興味をお持ち頂けた方は、是非、お気軽にお問い合わせ下さい。