ホテルレポート
投稿日:2023年10月30日
数々の受賞歴をもち、各オーナー独自のビジョンで作られた豪華なデザインとユニークな体験、そして、その土地ならではの体験を提供するホテル。
シンガポールをはじめ、バンコクやハノイなど、現在、アジアを中心に7ホテルを展開しています。
日本では、2025年にカペラ京都、そして、大阪にはカペラの姉妹ブランドのパティーナ大阪がオープン予定となっていて、今後注目のホテルグループです!
場所はウブド中心から、さらに北へ車で約30分のライステラスと渓谷の自然に囲まれたクリキ村。
アジアを中心に数々のホテル建築を手掛けてきた有名建築家のビルベンスリーが手掛けたラグジュアリーリゾートで、1800年代にヨーロッパから来た初期入植者からインスピレーションを受け、その冒険心に敬意を表して考案した贅沢なテント型キャンプをコンセプトに自然と調和するように造られたホテル。
エコとサステナビリティにもこだわって作られたホテルで、建設には2015年〜2018年の4年をかけて、全て手作業で(機械を使わず)行われ、もともとその土地にあった木は一切伐採せずに建てられたのだそう。
インテリアは全てアンティーク品。80%はオーナーのコレクションで、独特な世界観が魅力。
リゾート内は、ホテルで使われる一般的な施設名等は使われず、フロント、客室、ジム、スパなども全てキャンプに関連したワードが使われているユニークなホテルです。
今回はそんな話題のカペラ・ウブドを見学してきましたので、たくさんの写真でご紹介します!
まずは【施設編】から!
カペラウブドは、ウブドとテガラランライスを結ぶ通りから、車5分程入ったところにあり、入口は小さい看板のみ。
レセプションまでは車一台分の細い道をしばらく進みます。途中には規模は小さいですが、棚田も見えて嬉しくなります。
しばらく進むと行き止まり。こちらがドロップポイントになります。
名前は「THE STATION(ザ・ステーション)」。ここから先は車で入る事が出来ませんので、外からのお迎えもこちらとなります。
バギーは1台のみ所有しているのだそう。
カペラウブドの世界観は、THE STATION(ザ・ステーション)の建物から始まります。
こちらの建物の中には、ベンチがあるのですが、バティックを用いたデザインがお洒落!そして、頭上にはビルベンスリーをはじめ、カペラウブドの建設に携わった12人の建築家の名前が書かれた鹿の飾りが飾られていました。
こちらがリゾートの入口となります。
ザ・ステーションを抜けると、緑が生い茂る中にテントのような屋根の建物が!こちらがレセプションでした。
レセプションは「Camp Post(キャンプポスト)」と呼ばれています。
入る前に、聖水をかけてくれます。チャナンが素敵。
レセプションはセミオープンで、レトロな家具とバティックを使ったインテリアに目を奪われます。
真ん中にはとっても大きく分厚いノートが置かれていて、こちらはゲストのコメントノートなのだそう。ゲストはコメントでもイラストでも自由に書くことができ、2018年のオープンからのコメントが残っていました。
カウンターの隣には、レトロなポスト。実際に投函することができ、スタッフが郵便局へ持って行って送ってくれます。
天井のランプシェードはバリの伝統布エンデックが使われ、昔からリラックス効果があると言われているオレンジの光を演出しているのだそう。
レセプションの後ろには、ショップが併設されていて、アクセサリーや雑貨、リゾートウエアなどお洒落な物が販売されていました!バリだけでなくインドネシア中の雑貨等を販売しているとのことです。
中にはカペラオリジナルのアクセサリーがあり、カペラのロゴでもある★のネックレスが人気でちょうどこの日は残念ながら売り切れていて、見る事ができませんでした。
チェックインはこちらで行われます。
ウエルカムドリンクは、ロセラティー、ジンジャー、シナモンとライムを混ぜたオリジナルドリンク。
ウエルカムドリンクは、ロセラティー、ジンジャー、シナモンとライムを混ぜたオリジナルドリンク。
こちらのドリンクは、”ビール・プレトック”という名前で、オランダの植民地時代にオランダ人が飲んでいるビールを飲んでみたいと思ったバタビア(現在のジャカルタ)人が、ビールも真似て作ったオリジナルドリンクなのだそう!
ひとつひとつにこのようなストーリーがあって、楽しいです。
チェックイン時には、1部屋に1つずつ、キャンプに必要なグッズが入ったダッフルバッグが渡されます。
中には、キャンプマップ(リゾートマップ)← 裏はウブドの観光マップ、キャンプサバイバルキットと書かれたポーチには、虫よけスプレー、フレッシュケア(ロールオンタイプのアロマオイル)、絆創膏、除菌シートが入っていました。
こちらのダッフルバッグは持ち帰りが可能です。
このほかに、リゾート内で使えるウォーキングスティックも!
オフィサーズ・テントはラウンジスペース。リゾートの入口近くにあります。
宿泊者はどなたでも利用することが出来るラウンジで、毎日アフタヌーンティー(15時〜18時)とイブニングカクテル(18時〜19時30分)が楽しめ、ビリヤードやゲームもあります。
イブニングカクテルはワイン、ビール、スピリット、カクテルなど揃い、カナッペもあるそうです。
また、ソフトドリンクやコーヒー&紅茶の他に、ビールは終日無料でお楽しみいただけますので、お酒が好きな方には嬉しいサービスですね。
チップスやナッツ等のスナック類やフルーツも終日無料です!
オフィサーズ・テントの中も本当にお洒落な空間でした。
もちろんこちらの建物もテントで出来ているんです。そのため、入口もチャック式です!
メインプールはリゾートの真ん中、ちょうどザ・ロッジの上にあります。
上から見るとジャングルの中にひっそりとあるように造られていて、とても絵になります。
メインプールへのアクセスは、なんと吊り橋!一歩踏み入れてとてもびっくりしました。
メインプールは「The Cistern(ザ・シスターン)」。”ため池”という意味の名前が付けられていて、無機質なデザインが不思議。なんと船から造られているのだそう。
隣にはバーと、サンデッキは渓谷に向かって配置されていて、景色を眺めながらのんびり過ごすことができます。
Mads Range(マッズ・ランジ)は、実在したデンマーク出身の香辛料商人にちなんで名付けられたメインレストラン。
近隣の農場や地元の海で取れる魚介類など新鮮な食材を使ったヨーロッパ料理を提供しています。
2階建てのレストランで、天井にはバリ島東部のカマサンスタイルの技法で描かれた天井画、そして、バリらしい木彫りが施されています。
なんとこれらの芸術は、全てここで描かれたり、彫られたりしたのだそう。見事です!
こちらのレストランは眺めがとてもよく、特にバリらしい傘が立てられたテラス席からはプールとその奥の渓谷を見渡せます。
渓谷からの風が通り抜ける気持ちの良いレストランでした。
朝食からディナーまで営業していて、朝食はアラカルトとセミビュッフェでお楽しみいただけるそうです。
Api Jiwa(アピ・ジワ)は、Mads Langeレストランの下にある、ミシュランシェフによるおまかせスタイルのコース料理を提供する珍しいレストラン。
夜のみの営業です。
こちらのレストランもインテリアがとてもユニークで、100年前のオランダのランドリーをイメージしたインテリア。オランダでは昔、火の近くで洗濯を行っていたことからインスピレーションを得たのだそう。洗濯板や洗濯機、ランドリーパンやアイロンなどがインテリアとして使われています。
レストランの隣にあり、毎日19時〜23時まで焚火と白黒映画を楽しめます。(ホットチョコレートとマシュマロ付き!)
また、隣の広場では、1か月に2回ほどバビグリンナイトやサテナイトなどの、スペシャルディナーが開催されるそう!(スケジュールは未定)
※屋根の上にバビグリンの飾りがいます!ユニーク!
ジムは24時間営業。高い天井のテントで、こちらも壁にはバティックが重ねられていて、とってもお洒落!
ランニングマシン等の各種マシン、ダンベル、バランスボールなど揃っていました。天井が高いため、より開放的な空間です。
スパルームは3つのみ。2つがカップル、1つがシングルです。
今回トリートメントルームの中は見学をすることが出来ませんでしたが、それぞれ、インドネシアにスパイスを探しに来た船の名前が付けられているそうです。
リゾート内にはパブリックトイレが何か所がありますが、こちらもテントスタイル。
扉が無く、入口はチャックで開けるユニークなスタイルです。
トイレはもちろん椅子型。少し落ち着かない気分になりました。
トイレの洗面台はとても豪華でお洒落でした!このミスマッチさが不思議な感覚にさせてくれます。
リゾート内はまさにジャングルの中という感じで、木が生い茂っています。
傾斜も多く、通路は凹凸が多いので、リゾート内は歩きやすい靴やサンダルがおすすめです。
リゾート内にはこのような看板が立てられていますので、チェックインの時にもらえるダッフルバッグの中のリゾートマップをトレジャーマップのように使いながらリゾートを散策するのも、面白そうです。
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カペラ・ウブドの敷地内は、ホテルを建てる時にもともとあった木を一本も切らずに建てられたというだけあり、まるでジャングルの中にいるよう!マップ片手に歩いてみるのも楽しそうです。
その中に点々と建つ建物は全てテントというユニークさで、正直驚きがたくさんのホテル見学でした。
建物はテントなのに、室内はとてもお洒落なアンティークな家具が使われていたりと、デザイン重視のリゾートで、デザインのお洒落さは唯一無二!
値段はラグジュアリークラスですので、値段に快適さを求める方にはおすすめできませんが、カペラならではのユニークなデザインを体験してみたい方は検討してみてはいかがでしょうか。
※こちらに記載の情報は2023年10月28日の情報です。記載内容は変更となる場合があります。
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