バリ島にある沐浴場。
沐浴場は「聖なる泉」と呼ばれるウブド郊外にあるタンパクシリンの「ティルタエンプル」が有名ですが、
その他にも沢山の聖なる泉があって、お清めやお祈りをするバリ人が毎日訪れています。
今回私も初めてMelkat(メルカッ)と呼ばれる泉での沐浴を体験しました。
沐浴は想像していたものとはちょっと違って、でも、とても清々しい気持ちになれたので皆さんにもお勧めしたいです。
私の沐浴体験の感想と、これから沐浴をしてみたい! とお考えの皆さんに、
ちょっとした、でも皆さんの役に立ちそうなことをお知らせしたいと思います。
沐浴の前に着替えをするのですが、沐浴の際に着用するサロン(通常は男女とも腰に巻く布)とスレンダン(腰紐。帯のようなもの)は沐浴場で借りられる、と聞いていたので、私は水着だけ持って行きました。サロンをむねが隠れるように体に巻き(右前)、スレンダンを腰に結びます。
沐浴場に入る前に「チャナン」と呼ばれるお供え物を購入します。そしてヒンズー教のお坊さんにお経を唱えて頂きお祈りをします。私はお祈りの作法が分からないので、薄目を開けて隣にいる人の真似をしました。。。お祈りは5分位で終わり。
早速沐浴場へ。階段になったところを降りていくと、思いのほか水がヒンヤリとしていました。日中の気温が高くても、絶え間なく注ぎ込まれる聖水で泉の水温が高くなることはあまりないようです。
最初の湧き水にあたる前にまず膝を曲げて肩まで水に浸かるようにします。これはいきなり冷水を浴びて体かびっくりしないようにだと思います。
ゆっくりと第1の湧き水が流れ出ているところを頭で受け止めます。。。
想像していた以上の水圧が掛かってびっくりです。
頭から水圧を伴った湧き水をかぶっている間中、水の流れる音しか聞こえない状態というのはとても新鮮な感覚です。
隣の人のペースに合わせて、それぞれお祈りをしながら11ある湧き水全部を頭からかぶりました。
11の湧き水を全てかぶり終わった後は、何とも言えない清々しい気持ちになれました。
さて、私が実体験した沐浴から特に女性にお知らせしたい事があります。
勿論サロンとスレンダンはレンタル出来るのですが、女性はやはりサロンは腰に巻いて、上半身は水着とTシャツを着用する事をお勧めします。何故なら、サロンを胸から巻いていた私は、湧き水の水圧で何度となくサロンが胸からずり落ちてしまって恥ずかしかったからです。。。
別に誰が見ているわけでもないですが、せっかく瞑想出来そうな静かな環境にいるのに、自分のサロンがずり落ちてしまうのをいちいち気に掛けてたら勿体ないですもん。
そして、沐浴場になっている泉の底はタイル張りではありません。ゴロゴロとした石が置かれていて、なかには凹んでいるようなところもありますので足元には十分注意してくださいね。
そして、沐浴の後に体を拭く為のタオルを持っていきましょう。私はタオルまでは考えが足らず、持って行ったハンカチで済ませました。バスタオルは大きいくて邪魔なので、フェイスタオルなどがあると良いと思います。髪の毛をとかすブラシも忘れずに!!
沐浴はバリ人にとっては自分自身を清める為の神聖な儀式です。そして、11もの勢いよく出ている湧き水を頭から浴びて顔も洗うので、メイクは全て落ちてしまいます。沐浴を目的にお出掛けする場合は是非ノーメイクでのお出掛けをお願いします。ノーメイクが照れ臭い場合は、帽子やサングラスで隠しちゃいましょう。もしも、どうしてもメイクをしたい方は、沐浴が終わってからメイクをするようにしてください。
沐浴場によっては、例えばティルタエンプルのように死者だけが使う湧き水が有る場所もあるので、バリ人に沐浴のやり方を教わりながら行う方が確実ですよ。
これからバリ島にお越しのなる方で「バリに着いたら何しようかなぁ」と思案中の方。聖なる泉での沐浴体験も是非ご検討してみてくださいね!!!