皆さん、こんにちは。
バリ王現地駐在員からの、バリ島現地最新情報をお届け致します。
さて、3日前の7月10日には、日本の皆さんもご存知の通り、
バリ島のお隣、東ジャワ島にあるラウン山と言う火山が噴火して、
その噴火による噴煙と火山灰の影響で、
バリにあるデンパサール空港が一時的に空港を閉鎖する、という非常事態が起こりました。
インドネシアの空港を運営する国営のアンカサプラ社が、
バリのデンパサール国際空港(以下、デンパサール空港)を閉鎖するのは、
毎年1回のバリヒンズー教のニュピの時、丸一日の他には、
数年前に、オバマ大統領がご利用された間の数時間だけでしたから、
今回の何時間にも亘る空港閉鎖は、
本当に大変な非常事態だった事がご理解頂けることと思います。
今回この非常事態となった原因の「ラウン山(標高3,332メートル)」は、
ジャワ島東部のジンバール市、ボンドヲソ市、
そしてバニュワンギ市の3都市に跨った火山です。
こちらは、7月10日の空港閉鎖当日に掲示されていた、
ラウン山からの噴煙と火山灰の影響を受けている地域の案内図です。
赤い線で囲まれている場所が、今回の噴火の影響を受けている地域で、
この7月10日には、デンパサール空港を含む5空港が閉鎖されました。
本日2015年7月13日バリ島現地時間の午後4時現在、
インドネシアの気象庁からの情報では、現在火山活動は沈静してきており、
強風による噴煙、火山灰の影響はジャワ島東部の一部地域ではまだ残っているものの、
デンパサール空港への影響出ておりません。
バリ島の7月は乾期で、西からの乾いた季節風が吹く時期で、
空港閉鎖が行われた10日のガルーダインドネシア航空のスタッフの話しによれば、
「上空5,000メートルに航空機の飛行に影響を及ぼす火山灰があるので、
安全上の理由から空港を閉鎖しているんですよ」との事でした。
そして、これが今日7月13日バリ島現地時間午前10時半頃のラウン山。
煙は薄くなっていますが、火山灰が多く含まれているようです。
dokumen ini dari website Harian Kompas I KompasTV, Topik Pilihan
そして、これは同じく7月13日午前10時半のバリ島の空。。。
火山灰の影響は、まったく感じられない青空です。
勿論、空から灰が降って来る、というような事もありません。
7月のバリ島は、日本よりも涼しく感じられ、観光にはまさに最高のシーズンです。
この最高のシーズンを選んで旅行を計画して、心躍らせていらっしゃった皆様には、
突然の空港閉鎖やフライト遅延の情報は、本当に青天の霹靂でしょう。
実際の経験談や、全てに後ろ向きなSNSのコメント等で、
バリ島へのご旅行自体のキャンセルをお考え中の方もいらっしゃるかもしれません。。。
ですが、『何事に於いても無駄な事は無い』と言います。
勿論、このまま全て正常に戻るに越した事はないのですが、
この「もしかしたら起こるかもしれない旅行中のハプニング」を心配して、
今まで立てていた計画全てを無駄にしてしまうよりも、
「滅多に経験できないチャンス」と逆の発想で割り切って、
楽しんでしまっては如何でしょうか。
バリ島の青い空と心地良い風、そして、豊かな文化と自然。。。
ガイドブックで見た景色を、実際にその目でご覧ください。
「やっぱり来て良かった」と思っていただけるバリ島が、
皆様をお待ちしております。
私たち現地に住む者と致しましては、
くれぐれもこれ以上の天災で皆様に影響が及ばないよう
バリ島の神様にお祈りしつつ、皆様のお越しをお待ち申し上げております。