ニュピ当日の夜明け(だいたい朝6時頃)から翌日の夜明け(だいたい朝6時頃)までは「火や電気を使わない」「外出をしない」「仕事をしない」「殺生をしない」と定められて、欲望や願いを捨て静寂な時の中で悪霊が去るのを瞑想して待ちます。
当日は外出はもちろん禁止、デンパサール空港利用の飛行機の離発着も緊急以外はすべて中止となります。
緊急を要する救急車であっても各自治体に確認をとってからでないと出動できないほどニュピの制限は忠実に守らなければいけません。
自分は、観光客だからといってホテルの外にでたりするとパトロールにあたっている警察官や自警団の方に捕まってしまいます。
ただ観光客の方が宿泊するリゾートホテルなどでは電気の使用などはある程度軽減されております為、リゾート内で過ごす分にはさほど不自由は感じないかと思います。ただ外に光が漏れてはいけない為、プールの営業時間が短くなったり、屋外レストランが営業を中止したりする場合は多くあります。またホテルスタッフも田舎に帰っている場合があるため、ホテルスタッフが少なくなるなどの影響はあります。
バリ島の幹線道路「バイパス」も片側車線になったり、通行止めになることもあります。
またその日は午後から多くのお店などが閉店します。みんなオゴオゴの為に準備を始めたり、次の日のニュピに備えてコンビニエンスストアなどは光が漏れないよう、早々に閉店し店舗に黒い布を貼り始めたりします。
その為、ニュピ前日のホテル移動やホテルチェックアウトなどは避けた方が無難です。
いつもなら20分で行く距離を2時間かかったりするほど渋滞に巻き込まれます。
お買いものも希望の店が閉まっていたりするので、ニュピ前日は近くでオゴオゴを楽しんでホテルに戻りのんびりするのが影響のない過ごし方かもしれません。
ニュピの前日、「オゴオゴ」悪の神を祀り、善と悪のバランスをとります。村では、村々の辻に悪霊へのお供え物が置かれ、人形の山車やみこしが町を練り歩きます。人々は松明を持ち楽器を鳴らしながら、お供え物を食べた悪霊を追い払うため、大騒ぎをしな がら夜遅くまで練り歩きます。このお神輿「オゴオゴ」には各家庭から追い出された悪霊が乗り移ると考えられており、最後にはこのオゴオゴは悪霊とともに燃やして海に流します。
なんだか聞いていると少し怖い気もしますが、この「オゴオゴ」は各バンジャール(地区)が作成しており、本当に個性的で細部までこだわって作られておりその迫力に驚かされます。
この期間にバリ島旅行に行けるのであれば、絶対に見ておきたいお祭りです!
※注意!!オゴオゴは大変賑やかなお祭りです。多くの人が集まる為、貴重品には十分注意してください。
ニュピ当日は、上記既出のように外出が一切禁止されます。
せっかくのバリ島旅行なのに観光も買い物も街スパにだって行くことはできません。
でも島全体が外出せずに静かな時間を過ごすなんて世界中どこを探してもないとても貴重なこと。近年では、この「ニュピ」がエコにつながると世界中から注目されているのも事実です。
地元の方は家で電気をつけることができず、火も使えずニュピは少々不自由がありますが観光客であれば、そこまで不自由はありません。外の音に耳を傾けても鳥のさえずりや虫の鳴き声、風の音など自然の音しか聞こえません。いつも聞こえるバイクの音、クラクション、飛行機のエンジン音などは一切聞こえないどこか不思議な感覚を覚えます。車、バイクも走っていない為、空気が澄んで夜には、いつものバリ島よりももっと美しい星空を望むことができます。
外に出れない分、のんびりとバリ島の時間を過ごすことができます。