篠崎 洋平
2011年入社
ゴールデンウィークやシルバーウィーク、お盆休みなど、たくさんの人が海外旅行に出かけるこうした期間を含め、各航空会社の座席を一席でも多く、そして少しでも安く確保するのが、航空仕入れの仕事です。
日々、やりとりする先は航空会社の予約担当スタッフの方々。座席確保の作業自体は端末からオンライン予約ができるのですが、それだけで仕入れの仕事が完結するわけではありません。座席の確保がしにくい繁忙期であればあるほど、予約担当スタッフの方々との日頃のコミュニケーションがモノの言うことになるのです。そのため、取引先の方々とは1日1回は必ず電話やメールで連絡を取るなどして、良好な信頼関係を築くことができるよう心がけています。
座席交渉においては、自分たちの都合ばかりでなく相手側の事情にも配慮した姿勢が肝心だと考えています。例えば、予約が殺到する年末年始。私たちも一席でも多く確保したい時期ではありますが、そこでゴリ押しをしても予約担当スタッフの方々が困ってしまうだけです。ですから、そこは一歩引く代わりに他のところで価格を安く抑えてもらうなどして、こちらの希望を叶えていただく。長く続く信頼関係においては、お互いにWIN×WINでやっていける状況をつくることこそ、大切なのではないでしょうか。
航空仕入れ担当には、随時、社内から座席の有無について問合せが入ってきます。
時には「1週間後に出発したい!」というようなお客様もいらっしゃるのですが、それが繁忙期と重なっている場合、
座席を出せる・出せないのジャッジが非常に難しいのです。時間のない中で判断を誤ってしまえば、
お客様が出発できないという大変な事態を引き起こしてしまいます。こんな瞬間の判断は、まさにギャンブル。
気が休まらないときも多いですが、自分の裁量が活きてお客様のご希望を叶えられたときは、心底、やりがいを実感しています。
航空仕入れの仕事では、社外・社内問わず、頼られる人間であることが大切だと思いますし、
自分も常にそうありたいと考えています。社内の問合せに対して自分がOKを出したのに、万が一、
座席が出せないなどとなれば、お客様はもちろん、いろいろなところに迷惑がかかってしまいますから、
自分の言ったことにはきちんと責任を持って逃げ腰にならず、まっすぐ突き進むことのできる人が理想ではないでしょうか。
そういった真摯な姿勢を大切にしていれば、取引先との関係も自ずから信頼感のあるものになってくると思います。
3歳の子供がいるのですが、平日はあまり一緒に遊べないので、週末は家族とともに過ごす時間を大切にしています。妻とは「年2回は海外旅行に!」と約束しているのですが、実際のところは年に1回(笑)。行くときはバリ島に限らず、グアムやサイパンなどビーチ・リゾート系を訪れることが多いです。また、週末には、TVでやっている旅番組のチェックも欠かせません。航空会社の方々とお話しするときはいろんなネタが必要ですから、バリ島だけではなく幅広く情報収集をするようにしています。
旅行業というと華やかな世界と思われがちですが、実際の仕事はかなり地味。
けれども、お客様に喜んでもらえる仕事は、自分もやっていて楽しいものです。
何を楽しいと思うかは人によって異なると思いますが、自分の中で一つでも“これが好き”という種を
見つけることができれば、毎日、ワクワクした気持ちで働くことができるのではないでしょうか。
弊社には自分の好きなことに一直線の、マニアックな人が多いのですが、
一方で広く浅く何にでも好奇心を持つことも素晴らしいこと。
自分ならではの資質を活かして、頑張ってください。
6:30 | 起床。起きたらすぐ洗濯とアイロンがけ。 子供を起こして朝食。さらに保育園に送ってから会社へ。 |
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10:00 | 出社。メールチェック。航空会社の予約端末にて各社からのメッセージをチェックするとともに、HPのお客様からの問合せも確認して対応。社内からの問合せについても随時、確認して席を出していきます。 合間合間には、各航空会社の予約担当スタッフの方々とメールや電話でやりとり。 |
13:30 | ランチ。たいていコーヒーも飲める店で、1時間ゆっくり過ごします。 |
14:30 | 午後の仕事スタート。 午前中からの業務を引続き行っていきます。 |
20:00 | 帰宅。夕食や入浴。 夕食は1時間ほどかけてゆっくりととります。 |
24:00 | 仕事に備えて、なるべく早めに就寝。 |
タリフとは、航路ごとの基準運賃をまとめた一覧表のこと。航空仕入れ担当必携の一冊です。